ニュートラムで1991年から活躍していた100A系車両は、新型車両200系の投入に伴って現在廃車が進んでいます。
廃車車両といえど、解体現場まで運搬する陸送代と、解体作業に従事する従業員さんの手当てなどでタダというわけにはいきません。
…いかないのですが、ニュートラムの100A系車両の廃車はなんと1円で落札されていたようです。
入札情報を見てみる
ニュートラムの廃車は三洋商事株式会社が担当されているのですが、大阪市の電子調達システム「中量軌道車両廃車運搬解体処理業務委託」という項目を見てみると…
出典:大阪市電子調達システム
落札価格1円!
予定価格は475万円となっており、競合していた小倉商事という企業が出した価格は205万円となっています。
おそらくは赤字覚悟でこの契約を取ったものと思いますが、果たしてどういった意図をもって行ったのでしょうか…。
企業が1円落札を行う理由としては、こんな説明がなされているのでご紹介します。
1円入札が行われる背景には、まずは実績作り、すなわち投資という考えがあるのだと私は思います。
民間企業で言ったら無料お試し的な手法です。特に、システム案件は1度入ってしまえば、次年度は別の会社へと簡単に変更できるものではないので、最初に入り込めるかどうかがポイントです。
出典:https://blog.njss.info/archives/1759
三洋商事さんは、こういう実績づくりを赤字覚悟で行ったのでしょうか。