
大阪市都市交通局とOsaka Metroは、今里筋線南部延伸区間である部分の地下鉄代替として位置づけるBRT路線「いまざとライナー」の試験運行を、2019年4月1日から開始すると発表しました。
Osaka Metroが運行するバスとしては、大阪市交通局時代の市営バス以来1年ぶりとなります。
大阪市都市交通局と大阪市高速電気軌道株式会社(以下「Osaka Metro」という)は、地下鉄今里筋線延伸部(今里~湯里六丁目)における需要の喚起・創出、及び鉄道代替の可能性の検証のための「いまざとライナー」(BRT)の運行による社会実験を2019年(平成31年)4月1日(月曜日)から開始します。出典:https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20181207_imazato_liner.php
今回のポイント
今回の発表で、いまざとライナーのかなりのことが判明してきました。重要なポイントとしては以下の5つ。
・新型バス停のデザインを発表
・経由地をJR長居から長居西二丁目へ変更
・投入車両は全部で14台
・運賃は210円。地下鉄・シティバスとの割引額がかなり大きい
・時刻表の発表は2019年2月
それでは、1つ1つ解説していきます~!
バス停デザイン

今回発表されたバス停デザイン。今里などターミナル駅にて採用されるAタイプと呼ばれるもののようですね。
今里筋線のオレンジ色と差し色の黒をあわせた、誰が見ても「これが今里筋BRTである」とわかるようなアイデンティティに富むアーバンテイストでかっこいいデザインです。

バス停乗車側。「いまざとライナー」のロゴがバックの電照で照らされる形です。

この他、中間バス停ではB型と称される通常のバス停っぽいデザインを採用するようです。
また今回の発表では「JR長居」とアナウンスされていた箇所が、長居西二丁目へと変更されています。
BRTは速達性維持のため、地下鉄と同等のバス停間距離(おおよそ1km)となります。
車内

車内にも案内ディスプレイを設置。また、リリースによると14車両を用意すると共に、14車両それぞれは全く異なる車内デザインになるようです。
運賃関係
運賃は全区間均一で大人210円、子供110円になります。このあたりは大阪シティバスと同等ですね。

あわせて特筆するポイントとしては、地下鉄とセットで乗車した際の割引制度がかなり大きいこと。
ICカードを利用して地下鉄といまざとライナーに乗車すると、160円が割り引かれます。

また、大阪シティバスとの割引制度も設定。こちらは210円割引と更に大きくなっており、実質片方が無料になります。
利用可能ICカード:PiTaPa・ICOCAなど。大阪メトロで利用できるICカードに準拠?
福祉割引関係:敬老優待乗車証、身障者割引にも対応
その他:Osaka Metro または大阪シティバスが発行する回数カード、バス回数券、1日乗車券、バス定期券、地下鉄・BRT連絡定期券、地下鉄・バス連絡定期券、共通全線定期券、各種企画乗車券にも対応
時間
所要時間
長居ルート:地下鉄今里~地下鉄長居を37分
あべの橋ルート:地下鉄今里~あべの橋を25分
運行時間
6~23時台で、平日は長居・あべの橋ルートごとに20分間隔。休日はそれぞれ30分間隔。
2路線が並行する杭全~地下鉄今里間はそれぞれ平日10分、休日15分間隔。
地下鉄の接続駅を基準にパターンダイヤを組み、詳細な時刻表は2019年2月頃に発表予定。
まとめ
今回のBRT試験では、残念ながら福岡BRTのような速達路線や連節バスは投入されないものの、めぼしい成果をあげることが出来たならば、発展形として導入される可能性も高まるのかもしれませんね。
当サイトとしてもOsaka Metroの新たな交通システムであるBRT「いまざとライナー」の動向を追いかけていきます!