【北急】千里中央駅のホームドア、供用開始へ。車側灯から列車を読み取る新システム採用!

【北急】千里中央駅のホームドア、供用開始へ。車側灯から列車を読み取る新システム採用!

先日よりお伝えしている、関西私鉄初のホームドアが設置された「北大阪急行 千里中央駅」でのホームドアが、9月9日より供用開始となったので撮影してきました!

完成後の千里中央駅全景はこんな感じ。今回、このシステムを開発したのは、京三製作所です。 撮影:みどう

 

北大阪急行電鉄株式会社殿より千里中央駅(1 番線・2 番線)の可動式ホーム柵を受注いたしました。2017 年 9 月に、関西の民鉄では初めての使用開始となる予定です。

この可動式ホーム柵は、大きなドア透過部やスライド式非常脱出口を備えています。 また、地上側に設置するセンサにて車両の定位置停止検知などを行い、可動式ホーム柵 の自動開閉を実現します。これにより、地上-車上間の情報伝送(トランスポンダ)装置 が不要となり、地上設備だけのシンプルなシステムとなります。

出典:株式会社京三製作所『北大阪急行電鉄 千里中央駅の可動式ホーム柵を受注いたしました』(2017年6月15日)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/67420/5c0f29d2/feb6/402c/84c5/fedf43f6f7dd/20170614154859591s.pdf

 

 

ホームドアの仕様

こちらが供用開始となったホームドア(可動式ホーム柵)です!ブラックカラーでスタイリッシュなものとなっていますね!

ブラックカラーだからなのか、車両が通り過ぎていく様もなかなかカッコよく引き締まったイメージになっています。

車両到着時の様子。

ドアの内側には「ミニ駅名標」が掲示されています。もちろん北大阪急行標準仕様。笑

  

サン工芸が開発した、視覚障害者向けの点字ブロックも貼り付けられていました。

これまでは撮影のために入れた小さなスペースですが、残念ながらホームドア稼働開始によって塞がれてしまいました。

 

ドア開閉の仕組み

ドアの自動開閉システムについて、京三製作所の方から直接お話を伺うことが出来ました。(取材:みどう様)

車側灯の近くには、今回のホームドア増設に合わせて何やら怪しいカメラのようなものが…

車側灯をじっと見つめるかのようなポジションに…

実はこの監視カメラのようなものが、電車の車側灯(ドアが開いているかどうかを確認するランプ)を読み取って検知しているのだそうです。

このシステムにより、ランプが消えたことを確認してホームドアが自動閉扉(へいひ)する仕組みとなっています

但し、旧型車である10系ではこの光が消えかかる程に弱いため、稼働当初の早朝にはうまく読み取れず、安全確認センサーに引っかかってドアが開かなくなったのだそうです。

写真では比較的鮮明ですが、目視だと確かに暗い編成もありました。 撮影:みどう

 

私が取材した日は翌日の10日深夜でしたが、この日も京三製作所の技術者の方が心配そうにホームドアを見ておられたのが印象的でした。

 

 

一方、開扉制御についてはホーム上に設置された停止検知センサ・定位置検知センサを使い、車両が一定の範囲内で停止したことを認識すると、自動的に扉が開くようになっているのだそうです。

(当初は開閉制御としていましたが、Facebookユーザーの方より「閉扉制御のみでは?」とのご指摘を頂きました。ありがとうございました。)

 

 

 

【北大阪急行】千里中央駅のホームドア運用開始日が9/9に決定

 

 

参考文献

京三サーキュラー Vol.69 No.2 「北大阪急行電鉄株式会社 千里中央駅可動式ホーム柵システム 開放感を高めた透過形ホーム柵の導入・ホーム柵自動開閉機能の実現」、2018年

 

Photo:Series207,みどう
Coverage:みどう
Writer : Series207  2017/09/11




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