色にコマル…大阪地下鉄8路線に込められた色の意味

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地下鉄ファンや関西の鉄道ファンにはある種有名な話ですが、御堂筋線から今里筋線まで8路線ある地下鉄のラインカラーはどういう理由でそうなったかをご存知でしょうか。

大阪市交通局のこのマークのことを「コマル・マルコ」と言いますが、まさに8路線もの色をつけるのはコマル…いえ、困ったのではないでしょうか。笑

 

大阪市営地下鉄の色の意味はこれから紹介する逸話を基に決められているのだそうで、この事実は大阪市営地下鉄趣味者の代表的な人物で、鉄道友の会の支部長までも努めておられた石本隆一氏が書かれた「大阪の地下鉄」という本に記載されています。

この本は、地下鉄ファンには著名な本であり、テレビ番組や雑誌でもよく取り上げられるほどです。

 

閑話休題。

 

大阪市営地下鉄の色が何故そのように決められたのか…?各路線の逸話を見ていきましょう~!

 

御堂筋線

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御堂筋線が真っ赤なのは、大阪の大動脈を表すことから。人体模式図で動脈は赤色を示しますね

 

四つ橋線

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当初御堂筋線の支線として開業した四つ橋線。車両面でも御堂筋線グループに属しているほど御堂筋線と密接な関係がある路線ですが、ラインカラーの由来も、御堂筋線よりも海側を走行しているからという理由だそうです。

 

谷町線

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四天王寺~谷町界隈の沿線にはお寺がたくさんあり、そこに居るもっとも偉い僧侶が着る服(紫色の袈裟)から来ているのだそうです。

 

中央線

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沿線の森ノ宮駅にある大阪城公園の緑から

 

堺筋線

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直通先の阪急電車(栗色)に合わせて

 

長堀鶴見緑地線

私の年収低すぎ

記事元:http://osaka-subway.com/r7215/

天井低すぎな長堀鶴見緑地線は、鶴見緑地の芝生の色から。緑色だと大阪城公園と被っちゃいますからね笑

 

今里筋線

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他の路線でまだ使用されていない色で、かつ住宅地を通る暖かいイメージから。工事現場で使用されていたマーカーの色、という話もあります。

 

千日前線

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ツッコミどころが満載なのが千日前線。それはなんと千日前にピンク系の店が多いという理由(笑) それでよかったのか…笑

【追記】ちなみに、ミナミ=ピンクというイメージは昭和8年からあったようで、開業当時最もミナミに近い駅であった心斎橋駅は「ミナミの青い灯赤い灯のネオンから、ピンクのタイルで飾られました」という記載1)『大阪市営交通90年のあゆみ 39p』(財団法人大阪都市協会,1993年5月20日)があります。

ある意味、由緒正しい色合いなのかもしれませんね。笑

 

石本氏曰く、「1982年に交通局の担当者から話を聞き、1989年に書籍(鉄道ピクトリアル1990年3月増刊号 日本の地下鉄特集)への寄稿の折、改めて確認した」とのことで、情報の信憑性については確かなようです。ただ、公文書など明確な資料が残っているわけではありません。

 

記事参考文献

『大阪の地下鉄―創業期から現在までの全車両・全路線を詳細解説』(石本 隆一,1999年)

石本隆一「大阪市営地下鉄8つの”謎”を解く」『大阪人 2012年1月号 Vol.66』 (大阪市都市工学情報センター,2012年)

『大阪市営交通90年のあゆみ 39p』(財団法人大阪都市協会,1993年5月20日)


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Photo,Writer:Series207  2017/1/30

脚注   [ + ]

1. 『大阪市営交通90年のあゆみ 39p』(財団法人大阪都市協会,1993年5月20日)