大阪市交通局でよく見るあのマーク……
「見たことはあるけど、意味や歴史は知らない」という方は少なくないように思います。
今日は、そんな大阪市営地下鉄の様々なマークを一つずつご紹介します。
マルコマーク
マルコ・コマルと俗称がついているこのマークは、由緒正しき大阪市交通局のマークです。
1933年の地下鉄御堂筋線建設時に、京都大学の武田五一教授によってデザインされました。
大阪市のO(オー)と高速鉄道のコを組み合わせて作られた、実にシンプルなもの。デザイン上、「コ」が「O」からはみ出ているのは、郊外への延伸を意味するそうです。
当初はマルコと呼ばれる事が多く、1983年に出版された「大阪市地下鉄建設五十年史(623p)」でも「マルコのマーク」という記載があることから交通局公式の呼称は「マルコ」であると思われます。
しかし、2000年代のインターネット普及期に「コマル」という呼び名が使われ出し、2ちゃんねるでは「コマルの大阪市営地下鉄」というタイトルで日々やり取りが行われています。
地下鉄マーク
お馴染みの地下鉄マーク。トンネルの中を走る車両をイメージして作られました。
三枚の窓の上部にヘッドライト、下部にマルコマークがつけられています。
1977年の谷町線都島〜守口延伸時に使われるようになり、それ以後、地下鉄を表すシンボルマークとして利用され続けています。
LIMマーク
1990年に、鶴見緑地線用車両として製造された70系の側面にデザインされたのがこのマーク。
LIMの意味するところは、リニアインダクションモータ(Linear Induction Motor)の略だそうです。
※大阪市電気高速軌道 7号線建設記録 290pより
2006年に開業した、鶴見緑地線の後輩である今里筋線用80系にも同じものが貼付されています。
ニュートラム
新交通システム、ニュートラムのロゴマーク。
ニュートラムの頭文字「N」に走行感を持たせたものになっています。
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Photo,Writer : Series207 2016/02/12