2019年1月29日頃から、BRT「いまざとライナー」の整備に向けて停留所側でも工事が進んでいます。
今回は、3月1週目時点での整備状況をお伝えしていきます。
「いまざとライナー」のおさらい
「いまざとライナー」は今里筋線延伸区間である今里~湯里六丁目を主軸としたBRT(バスによる高速輸送)システムです。
平たく言うと「車両は(場合によっては連接)バスを使って停留所は鉄道並みの間隔に広げることで、従来のバスよりも早く地下鉄よりも安い建設費」な公共交通システムのことを指します。
4月から運行開始する「いまざとライナー」ではまず試験的な運用からスタートすることから、構造が特殊な連接バスは採用されず、(ダメだった時の大阪シティバス転換をも見越してか)一般的なバス車両での運行となります。
いまざとライナーの路線図。湯里六丁目~今里間はおおむね1km程度(地下鉄並み)での設置となります。
今回も大まかにすべての停留所を周り、動きのあった停留所をピックアップしてご紹介していきます。
今里(北)
現在のところ、唯一本格的なBRTバス停整備が行われると思われる、今里(北)停留所。前回は骨組み丸出しでしたが、工事用の囲いがセットされ始めています
遠方から。下のプレスリリース通りですね
出典:https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20181207_brt_imazatoliner/besshi3.pdf
専用停留所となるようで、既存バス停はそのまま残されています
地下鉄今里駅の7番出口と直結する好立地。
夜間に工事が行われている模様で、担当は阿倍野区に本社を構える大阪宣広社さん。Webページがめちゃ簡素で驚きました…
今里(南)
こちらは今里交差点を渡って南側。どちらかというと千日前線今里駅に近い場所になります。
南側は簡易式のB型のバスロケーションが姿を表しました。
出典:https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20181207_brt_imazatoliner/besshi4.pdf
B型のイメージ。大きなサイズのモニターを備えるA型と違い、どちらかというと小ぶりなものになります。
1月取材時の様子。この時はまだ既存のバスロケーションが機能していましたが、撤去されたようですね
神路公園行きバス停。こちらもB型バスロケーションが設置されています。
大池橋
一足先にA型バスロケーションがついた大池橋(北・今里行き)は、今回動きがありませんでした。南行き(杭全・湯里六丁目行き)についてはA型バスロケーションがついています。
田島五丁目
B型バスロケーションの設置が最も早かったのは田島五丁目(北・今里行き)でした。
一方で、南行きバス停にはA型を設置。AとBとの設置基準の差はいったい…?
杭全
あべの橋方面との分岐点になる杭全。北行き(今里行き)は遅まきながら、バス停用地の設置工事がはじまりました。
南行き(あべの橋・湯里六丁目行き)バス停についてはA型バスロケーションが設置されると共に、アスファルトの整地工事が完工していました。
前回取材時(2月)の様子。
杭全はJR東部市場前駅のすぐ目の前に整備されます。JR側でも改札工事が完了し、乗り換えやすくなりました。
今川二丁目
初取材時となる今川二丁目。ここもA型バスロケーションでの整備が進んでいます
南行きも同様。
中野中学校前
駒川中野駅から徒歩10~15分での連絡となる「中野中学校前」停留所。バス停支柱の塗装が進んでいます。
これが…(1月)
こうなって…(2月)
こうじゃ…( ^ω^)
南行きもA型バスロケーションの設置を完了。
湯里六丁目
前回動きがなかった、南側のターミナルとなる湯里六丁目。ようやくA型バスロケーションの設置がスタートしました
根本に何やら棒のような出っ張りが…… 昔のバスロケーションの支柱でしょうか
北行きバス停については、スタートが早かった割には動きがありません。バス停支柱の塗装が進んだぐらいでしょうか
1月取材時
今月。
地下鉄長居
起点・終点となる地下鉄長居。既存バス停は2ヶ所ありますが、今里と同様に御堂筋線出口の目の前にバス停が設置されます。
もちろんA型バスロケーションを設置。現在は24号系統(南長居行き)が発着しています。
長居西二丁目
JR長居駅に近接する「長居西二丁目」停留所。こちらでも少し動きがありました
バス停は結構立派な屋根付きタイプですが、この中に何やら黒い筐体が…
他のいまざとライナーバス停とは違う、全く新しいタイプのロケーションシステム?のような機械が設置されました
住吉車庫
最後に住吉車庫。「BRT専用置場」というプレートが設置されました。どうやら長居から一旦ここまで回送し、ここで折り返しを行うようです。
当サイトでは、引き続き「いまざとライナー」についての動向を追っていきます。
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