大阪市営地下鉄・大阪メトロの運賃推移【完全解説シリーズ】

大阪市営地下鉄、および民営化後の大阪メトロの運賃推移についてまとめています。

運賃の推移

黎明期

大阪市交通局時代

Osaka Metro時代

年度別

ここからは、年度別の運賃改定歴について記載しています。

1933年5月20日

晴れて開業。御堂筋線梅田～心斎橋間。

路面電車の運賃制度がそのまま採り入れられたことや、将来的な区数制度移行をにらんで制度上は2区制度の運賃となったものの、距離が短かったこともあり、この時点では全線が1区の均一運賃。

1933年10月1日

運賃制度を駅間制へ移行。乗客誘致の為、1駅間の利用時のみ5銭の特別割引措置を実施。

1933年12月20日

乗客誘致の為、2駅間利用時のみ7銭の特別割引措置を実施

1934年1月19日

2駅間7銭の特別割引措置を廃止

1938年4月21日

難波～天王寺間開業。1駅間の利用時の5銭特別割引措置を、2駅間5銭へ変更。

1943年6月16日

路面電車・バスの運賃改定に伴い、2駅間利用時の特別割引を廃止。

1944年3月10日

軍人割引（5銭割引）を設定。定期券制度を実施。1ヶ月で5円、6ヶ月で25円。

1945年7月1日

初めての抜本的な運賃改定を実施。1946年までしばらくそのまま維持。

1946年3月1日

大日本帝国軍廃止に伴い、軍人割引を廃止。

1947年3月1日

この時期はインフレが凄まじかった影響で、1946年～49年まで7度の改定が行われています。

1947年7月20日

1947年11月28日

1948年5月22日

1948年8月1日

1949年6月1日

1951年12月25日

1953年6月1日

1960年7月1日

1961年12月11日…4号線開業

1964年9月24日…距離制運賃へ

3kmまで1区20円、以後4kmごとに10円増

1967年11月1日

1973年4月1日

1975年10月1日

1976年4月1日

1978年10月1日

1981年6月17日

1984年7月4日

この年から共通1日乗車券の発売開始。

1990年1月11日

1992年2月5日

消費税(3％)導入による値上げ。1区は値段そのまま据え置き

1993年7月3日

1997年7月1日

区数見直し。

3kmまでは1区、7kmまで2区、13kmまで3区、19kmまで4区、19km以上は5区

2014年4月1日

8%増税による値上げ。但し1区料金については橋下徹市長の指示で200円→180円に値下げ

2017年4月1日

吉村洋文市長の指示により2区料金を値下げ、240円→230円へ。2018年に民営化を実施。

2019年10月1日

消費税10%化に伴う値上げを実施。但し4・5区のみ。

2023年4月1日

鉄道バリアフリー料金徴収の為、各区を10円値上げへ

2025年1月19日

夢洲駅開業に伴う「加算運賃表」を新規設定。2025年時点では夢洲駅着発のみに適用。

【加算運賃】

【その他運賃（従来通り）】

関連リンク

夢洲への運賃に大阪メトロ初の「加算2区～5区」を新設

参考文献

1. 石本隆一「大阪の地下鉄」、1999年、産調出版
2. 大阪市交通局「大阪市交通局百年史」、2005年
3. 天理参考館　第85回企画展 Osaka Metro開業１年「大阪市営交通114年の軌跡」、2019年10-12月開催
4. Osaka Metro「バリアフリー料金加算後の運賃について【2023年3月10日追記】」
5. Osaka Metro「中央線延伸部（コスモスクエア駅から夢洲駅間）に適用する加算運賃について」
6. 大阪市交通局『大阪市交通局五十年史』(1953)
7. 大阪市交通局『大阪市交通局七十五年史』(1980.3)

書いた本

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