大阪の方にはすっかりおなじみとなった「大阪マラソン」。今年で第9回目を迎えますが、なんと今年はそれにあわせて大阪メトロで初めて臨時列車が運行されました。
その内容は……なんと千日前線にて今里⇔阿波座の臨時列車が設定されるというものでした!!
特に阿波座行きはここ20年を見ても、いや、歴史を振り返ってみても史上初のものではないでしょうか。民営化によって運用がこんなにも柔軟になろうとは…
「第9回大阪マラソン」の開催に伴いご利用されるお客さまの混雑が予想されるため、2019年12月1日(日曜日)、千日前線および長堀鶴見緑地線で、次のとおり臨時列車を運行いたします。
〇臨時列車運行
日 程 2019年12月1日(日曜日)
時 間 千日前線 10時00分から15時09分の時間帯
長堀鶴見緑地線 9時24分から11時38分の時間帯1 千日前線臨時列車運行計画
通常の休日ダイヤでは、上下線で7分30秒間隔での運行を実施しております。
当日、10時00分から15時09分の時間帯におきまして、今里駅~阿波座駅間で
3分45秒~7分30秒間隔で運行します。2 長堀鶴見緑地線臨時列車運行計画
通常の休日ダイヤでは、上下線で6分40秒間隔での運行を実施しております。
当日、9時40分から11時41分の時間帯におきまして、大正駅~心斎橋駅間で
3分20秒間隔で運行します。
この他長堀鶴見緑地線では、心斎橋行きの臨時列車も運行されました。
今回は、千日前線の臨時列車を徹底的に追ってまいりましたのでご覧下さい。
阿波座行きの様子
千日前線の阿波座行きです。これには本当に驚きでした…!
駅のディスプレイも完全に対応。この表示機では間違いなく初めての表示となります。駅放送も勿論対応していました。
阿波座⇔今里の区間便は、おおむね1・2本に1本の割合で運行されていました。
すなわち「野田阪神行き→阿波座行き」か、「野田阪神行き→野田阪神行き→阿波座行き」といった具合です。
千日前線で阿波座行きが設定されるのはほぼ例がありません。何故なら終点野田阪神駅まで僅か2駅であり、わざわざここで止める理由がないからです。
方向幕が設定されているのは回送される線路が阿波座にあるから故の非常時用ですが、まさかこんなタイミングで役立とうとは……。
今里行きと野田阪神行きがすれ違う一コマも。なんだこの素晴らしい画は……(千日前線好きなので大歓喜)
運行管理
阿波座行きの車内。扉閉後に表示される「野田阪神行き」の表示ですが、阿波座行きでは真っ黒になっていました。また、車内アナウンスも設定されていませんでした。
ただ、終着時の「次の阿波座まで」「終点 阿波座」の表示は用意されているようで、ここだけ表示されていました。
阿波座行き到着後は幕を回送に変えます。阿波座駅では駅放送自体が切られており、無音での駅進入がなされて異様な光景でした。笑
今里…および、野田阪神方面へ回送されていきます。この日の玉川駅は回送まみれで、利用者さんはさぞ驚かれたのではないでしょうか
野田阪神駅。2番線には阿波座行きとなった車両が折り返し用に停車中。
まどろっこしい対応ですが、おそらくは野田阪神駅2番線がバリアフリーに対応していないことが理由と推測されます。玉川駅で客扱いをしない理由はちょっとわかりませんが……
今里行き
今里行きも設定されました。こちらもレアですが、なにわ淀川花火大会の臨時列車として一年に一度運行されるので、まだ阿波座行きよりは珍しさが低い電車です。笑
時刻表には特に臨時列車を運行する旨は書かれていませんでした。既存ダイヤはそのままで、臨時も5時間足らずですから、わざわざ書くこともないのかもしれませんね。
今里行き。今里ではかなり慌ただしく方向転換(入換)を行っていたようです。
ちなみに今回の臨時列車はなかなか乗客がおり、既存列車だけでは捌ききれない本数でした。
来年もまた設定されるといいですね。