2005年から2020年まで15年間、近世の大阪市営地下鉄・大阪メトロを、私はファンとしてたくさん撮影してきました。
もし私が死んだらこういった写真はおそらく破棄され、二度と日の目を見ることはないでしょう。
私も今、歴史調査の為に古写真を調査・研究することが増えています。つまりそれは先人が残してくれた資産を享受しているということに他なりません。
私もまた、次代に続いていく大阪メトロファンの為に、今しか記録できない写真をしっかりと残してしっかりと公開していくべきだと考えるようになりました。
そのような思いから、今回このような特集を組み上げました。しばらく長期シリーズで掲載していく予定です。
当サイトをよくご覧いただいている古参な方には何度か見た写真かもしれませんが、ご容赦頂ければと思います。
Osaka-Subway.com Author:207
第5回は、「大阪ドーム前千代崎駅の改名」を取り上げます。
(バックナンバーはページ下部に記載しています。)
消えた「大阪」の文字
長堀鶴見緑地線の「大阪ドーム前千代崎」駅が改名されることになりました。
路線図やサイン類の変更や改札機のシステム変更などが伴うために多額の費用がかかり、新線開業と同時に行われるケースが多いのですが、今回も今里筋線の開業と共に変更されることになります。
大阪市の運営が杜撰で赤字を垂れ流し続け、大阪ドームが京セラが救済的買収を実施。その為名前が「京セラドーム」となったことで”大阪”の文字が外れた事が理由です。
こちらは門真南方面行き。ゴナBを用いた駅名標でした。
大阪ドーム前千代崎の時代の路線図。かっこ書きで「京セラドーム大阪」と記載されています
部分拡大。路線図自体は開業時から用いられていたもので、カッコ書き部分は後からステッカーで追記されています。
隣の駅である大正駅。既に駅名の変更が行われており、ステッカーで覆いがされています。
路線図も同様でした。フォントが細いもの(新ゴ?)に変更されているのがおわかりになるかと思います。
出口の表記も準備されていました。現在では民営化に伴い見ることは出来ません。
2006年はこれでおしまいです。普段あまり動きがなかったこの当時の大阪市営地下鉄としては、かなり大きく動いた年でした。