2020年7月9日、御堂筋線用10系第13編成(1113F)が中百舌鳥検車場から大国町駅→四つ橋線を通って、北加賀屋にある緑木検車場まで回送されました。
先日10系17編成が廃車回送されたばかりですが、あれから2週間と経たないうちに相次いで廃車が発生する異例のペースとなりました。
10系13編成は、2018年3月31日の大阪市交通局最後の営業車両として運行したこともあり、また最後の10系チョッパ車両であることからその動向が注目されていました。
ちなみに、10系・10A系は2022年頃までに全編成が廃車となる予定です。
さらば、10系
緑木検車場に到着する1813F。10系07編成の廃車から、これまで何度ここで廃車される10系を見送ったことでしょうか…
到着後は幕回し。最後の「あびこ」が表示される一瞬を撮影。
このまま電源を落とし、翌朝まで留置されるようです。
VVVF化され別形式となった10A系を除いて、純粋なチョッパ車両としての10系はこれにて形式消滅したことになります。
今日時点での10系残存数をグラフィックインフォメーションにしました。10A系は残り8編成のみとなっています。
「大阪市交通局」最後の列車
前述の通り、10系13編成は大阪市交通局として最後の営業列車としてその花道を飾った列車です。
民営化2週間前にあたる3月19日からは、大阪市交通局さよならヘッドマークを取り付けていました。
最終日である2018年4月1日 0時37分。最後の中百舌鳥行き列車に充当されました。
深夜に行われた大阪市交通局運営終了セレモニーでは、運転士・車掌と共に塩谷局長(当時)との報道記念撮影が行われたのですが、その背景に鎮座していたのがこの1113編成でした。
何故1113編成が選ばれたのかは定かではありませんが、大阪市交通局・大阪メトロの歴史上、大きな1ページの大役であった事は確かです。
さらば、10系。