新車「400系」、26年ぶりに日立製作所が製造担当へ

新車「400系」、26年ぶりに日立製作所が製造担当へ

昨日お伝えした新型車両400系ですが、製造は日立製作所であることが朝日新聞の記事にて判明しました。

 

大阪メトロは9日、宇宙船のような先進的な外観を採り入れた、中央線用新型車両「400系」のデザインを発表した(中略)

導入費用は約300億円を見込み、日立製作所が6両の車両を23編成製造する。中央線は24年度中に、万博会場の夢洲まで延伸する予定。

出典:朝日新聞『新型地下鉄は「宇宙船」!? 豪華列車手がけたデザイナーが担当』、2021年12月9日

 

日立製作所の車両を採用するのは大阪メトロとしては初めてで、大阪市交通局時代まで遡っても1996年の四つ橋線用23系22編成以来、約26-27年ぶりとなります。

1997年にも元OTS系652編成→谷町線22系63編成が製造されていますが、当時は大阪港トランスポートシステム社の車両であった為ここでは除外しています。

 

A-train?

日立製作所の電車といえば、A-trainという車両規格が有名です。

A-trainはアルミニウム合金を使って車両を作るシステムのことで、簡単にいうと電車を作る部材が減り、シンプルでコストを抑えるメリットがあります。

ダンボールと同じダブルスキン構造で強度を保ちつつ、骨組みを必要としないので室内空間を広く採れると共に、製造工程の省略化・製造コストの削減も実現しています。

 

最近だと東京メトロの18000系や、関西だとJR西日本の683系や阪急1300系などで採用されています。

海外でも採用されており、特に日立製作所のお得意様であるイギリスでは801形高速鉄道「Azuma」にも採用されました。

 

仮にA-trainが採用されるとすると、今回の400系は20系と同じくアルミ車両ということになります。

 

 

輸送ルートは?

輸送ルートも気になるところ。日立製作所の工場は山口県に位置しており、最近では船便→トレーラー輸送の形が多くなっています。

新幹線や阪急電鉄では大阪港まで船で運んだ後、車両基地までトレーラー輸送が行われました。

 

ただ、大阪市交通局時代の実績に限った場合、鉄道での輸送(いわゆる甲種輸送)が行われたこともあり、22系12編成は山口から大阪の百済貨物駅まで鉄道で、その後森之宮検車場までをトレーラー輸送で運ばれました。

さて、今回の400系は果たしてどちらになるのでしょうか…。

 

 

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