【万博】中央線の「子ども専用列車」は変則ルートを運行か

【万博】中央線の「子ども専用列車」は変則ルートを運行か

現在、大阪・関西万博へ子供が優先的、もしくは専用的に乗車できる「子供専用列車」「子供優先列車」が計画されています。

これは、万博期間中多数の輸送で混み合うことが予想される中央線に、小学生~高校生ぐらいが安全に輸送できる臨時列車を仕立てるものです。

昨日、ABCテレビの取材でそのルートが明らかになったのですが、どうも妙なルートを設定するようなのです。

 

なんで長田…?

それがこのルート。

森ノ宮駅1番線から小学生乗車→長田駅→YTで折り返し→森ノ宮駅(3番線)で中学生乗車→夢洲

何故か、一旦森ノ宮駅1番線から長田方面へ向かうものです。

報道では「中央線・森ノ宮駅の日中は利用客が使っていないホーム」と書かれていることから、森ノ宮駅1番線であるものと推測されます。

専用列車案では森ノ宮と夢洲だけでドアが開くプラン、優先列車案では長田→夢洲で各駅停車となるプランのようです。

 

森ノ宮駅1番線から直接コスモスクエア・夢洲方面へ向かうことも可能なはずですが、何故かこのように変則的なルートを採っています。

これだと小学生の乗車時間は50分程度やや長時間にのぼってしまいますね。

実際にそれほどの程度の距離があるなら致し方ないかもしれませんが、ノ宮からコスモスクエアまでストレートに行けば20分程度。夢洲まで含めても23分程度。

わざわざ迂回する措置を採らなくても…と思ってしまいます。

 

 

70年万博にもあった

万博会場への専用輸送列車自体は、1970年の千里万博時にも設定がありました。

以下のような列車が設定されていたようです。

第一便:我孫子 9:23発
第二便:我孫子 9:48発
第三便:我孫子 10:12発
停車駅:我孫子~天王寺の各駅、大国町、難波、本町、淀屋橋、梅田、万国博中央口

(団体列車がない場合は一般車両として運行)

あびこから会場までは今回と同じく50分程度ですが、途中何駅か下車できるタイミングがあるので、トイレなどもしものタイミングでは降車出来たものと思われます。

この前例から見ても、今回の夢洲万博臨時ではもう少し下車できる駅を増やすべきだよなぁ…と思えますね。

 

 

関連リンク

大阪市交通局が1970年万博で行った特別輸送体制とは【コラム】

 

参考文献

ABCニュース「【独自】万博会場に直通「子ども専用列車」詳細案が判明 大阪メトロ森ノ宮ー夢洲駅間 長田-夢洲間の”各停・優先”列車案も 貸切バスより安価になるか

ABCニュース「「下見できなければ計画も…」万博の子ども無料招待 教師向け説明会開催 アクセスめぐり「専用・優先列車」検討案も明らかに




書いた本



2025大阪・関西万博カテゴリの最新記事