大阪・関西万博で、新大阪駅・関西空港駅から大阪メトロへの乗換駅となる弁天町駅では、現在改修工事が急ピッチで進められています。
JRでは乗換通路の増設が、大阪メトロでは駅ホーム内のリフレッシュ、およびデジタルサイネージを取り付ける工事が進んでいます。
完成は2025年3月。竣工まで残り半年程度となった現地の様子を見てきました。
大阪メトロ
現地に掲示された完成予想図。
グランドリニューアルと称していますが、大阪港や心斎橋のような派手さはなく、駅構内の再塗装やデジタルサイネージの取り付けなど実質的には補修といった趣きです。
完成は2025年3月末を予定していて、残り半年となっています。
現在の駅構内の様子。現状あまり変化が見られません。
リニューアル工事ではおなじみの光景、建材スペースが用意されています。
再塗装は一部で既に施工されており、イメージ通り黒色が吹き付けられています。
夢洲へのアクセス側である2番ホームでは、デジタルサイネージ取付用?の支柱が組み立てられ始めました。
ここにサイネージを埋め込むのでしょうか…
JR
一方JR側では、大阪メトロへの乗換通路増設工事が始まっています。
これまでは急斜面かつ急勾配な階段での接続となっていて、確かに博覧会レベルの輸送数を捌くにはかなり役不足感があります。
この連絡通路の建設は高度経済成長期で、バリアフリーのバの字もない時代なだけにあまり優しくない設計なのは致し方ないですね…。
新駅出口、および乗換通路の完成予想図。
大型の黒い屋根で覆われた下に階段やエスカレーターが設置され、その左側に屋根付きの乗換通路が設置されています。
同じアングルでの同地の様子。
鉄骨はだいぶ組み上がっていて、現在は塗装や電装工事が行われている段階でしょうか。
新ルートは大阪環状線天王寺行きホームの横からスタート。まっすぐにJRと大阪メトロを繋ぎます。
現在は一旦階段を降りてまた上る必要があり、非常に煩わしい動線となっています…。
乗換通路の下は、イメージ図によると道路になるようですね。
ここだけ切り取ると、弁天町も比較的都会に見えますね。さすが快速停車駅。
連絡通路はまだ床面の工事中。屋根用の支柱受を埋め込んでいる段階ですね。
連絡通路は大阪メトロ弁天町駅のこの部分に接続する予定です。
屋内から見るとこの部分。
大阪メトロ弁天町駅ホームはこのもう一つ上にあるので完全フラットとはいきませんが、それでも昇降がこれまで3度(下り、上り、上り)だったのが1度になるのは、非常に恩恵が大きそうですね。
関連リンク
参考文献
- 西日本旅客鉄道『「2025 年大阪・関西万博」に向けた取り組み~万博アクセス輸送~』、2022年11月18日