あべのハルカスを背景に、優しい風貌の紳士像が天王寺を見つめる銅像が建てられています。
実はこのお方、大阪市営地下鉄にとっては足を向けて寝られない偉大な恩人、池上四郎 元大阪市長です。
關市長が大阪市営地下鉄の建設を進めた市長であることは当サイトでも何度も取り上げてきましたが、池上市長は關市長の先代にあたります。
1927年(昭和2年)に大阪市長を辞されるまで、大阪市営地下鉄計画の調査・申請・予算の調達に奔走されてこられました。
・大正9年2月~13年10月…高速鉄道(地下鉄)の調査を開始(鉄道協会、土木学会に委譲)
・大正14年10月 内務省において予算承認の協議
・大正15年3月29日 若槻禮次郎 内閣総理大臣の認可。都市計量法による計画決定
(以下、關一市長時代)
・昭和3年8月1日 第一期事業スタート
・昭和8年5月20日 梅田(仮)~心斎橋間開業
いわば、關一市長と池上市長のタッグで、今日大阪市営地下鉄の姿があります。
ということで、熱く語りすぎてしまいましたが、池上四郎市長の銅像が天王寺公園にあるので見てきました。
天皇家とも繋がり
池上市長像は、都市と緑が調和する文教地区「天王寺公園」の一角に建立されています。
ちょうどこの位置からは、新しい大阪のランドマークである「あべのハルカス」と、「OSAKA」のフォトスポットが見えます。
池上市長像は、1935年に大阪の発展を実現させた大阪市民によって建てられました。
大阪市営地下鉄以外にも、大阪港の建設や御堂筋の拡張工事なども行い、まさに現代大阪の礎を作られた偉大な方です。
戦争時代の金属供出時に一旦持ち出されてしまったものの、1959年6月に大阪市政70周年を記念して再度建立されました。
現在残っている像は1959年製のものです。
実は池上市長の曾孫は、天皇家である秋篠宮妃の紀子様なのです。これは私も調べていてびっくりでした。
池上四郎
|
六女:川嶋紀子(いとこ)
|
川嶋辰彦
|
川嶋紀子(紀子様)
|
佳子内親王、悠仁親王
池上市長像は南西向きに設置されています。午後~夕方に行くとお顔が順光となります。
場所