2024年10月16日頃から、谷町線の各駅へTASC地上子が設置されていることが確認されています。
各路線の前例から、列車自動停止装置(TASC)の設置がスタートするものとみられます。
2025年度中にホームドアの全駅設置が計画されており、谷町線は大阪メトロ最後の路線となる見込みです。
TASCとは?
定点停止支援装置(Train Automatic Stop-position Controller)のこと。列車をコンピューター制御によって自動停止させるもの。
通常はある程度の誤差で止めれば良いのですが、ホームドアを設置している場合はかなりの誤差の縮小が求められるので、運転士の負担にならないように導入されるものです。
Osaka Metroでは今里筋線が開業当初から設置され、現在は千日前線、御堂筋線、中央線の4路線で採用しています。
この他、長堀鶴見緑地線・ニュートラムでは発車までも自動で行うATOが搭載されており、これらを含めると6路線となります。
最後の谷町線
ホーム前に設置された地上子。これを読み取り、停止させるモードへ移行します。
地上子全景。基本的にはこれまで設置されたものと変わりがないように見えます。
地上子にはそれぞれ以下のような役割があります。
T1地上子…電車を停止させるモードに移行させる信号を放つ
T2・T3地上子…T1地上子を通過して減速し始めた電車の残走距離を補正するために設置
T0地上子…停止後に使用。ホームドア開閉や車両の扉を開閉する為のもの
T4地上子…出発後にもし開扉ボタンを押してもそれを防止する為に使われる為に設置
着々と進む谷町線のホームドア設備。
南森町駅へは筐体の搬入が完了しており、4年ぶりの導入に向けて現在準備中です。これから加速度的に増えていくのでしょうねぇ…。
設置状況
データは10月16日時点のものです。
未確認…大日・守口・野江内代
未設置…都島・天神橋筋六丁目・南森町・天満橋・谷町四丁目・谷町六丁目・谷町九丁目・四天王寺前夕陽ヶ丘・天王寺・阿倍野・喜連瓜破・八尾南
設置済…上位以外の駅