ちょっと残念ですね…
北大阪急行は現在運行している9000形のうち、竹林をイメージしたラッピング車両である9003F・9004Fを、他車と同じシルバー色へ戻すことを発表しました。
既に9003Fが銀色に戻されているようで、今後9004Fも同様の工事を受けると発表されています。
既に9003は施工済み
9000形は元々ステンレス製で登場したこともあり、9001F・9002Fについては地の素材のままの銀色に、ラインカラーである栗色と赤色が巻かれていました。
先代である8000形が塗装を行われた車両だったこともあり、どこかクールかつ冷たい印象がありました。
しかし2016年から投入された9003Fは、「竹林」をテーマにしたラッピングを実施。
先代8000形を彷彿させる暖かみのあるカラーリングで、続く9004Fにも同様のラッピングが実施されていました。
「ティラミス」と呼ばれることもあるなど利用者にすっかり馴染み、てっきり恒久的な措置になると思われていましたが、今回の発表で約9年の歴史に幕を下ろすことになりました。
9003Fは既に施工済みなので、残るは9004Fのみがこの色となっています。箕面とこの色のコラボレーションは、わずかなものとなりそうですね。
是非とも撮影しておきたいところです。
コラム:歴代車両
北大阪急行の車両はポールスター8000形や親会社の阪急のイメージが強い為か、「塗装車が伝統である」と思われている方も稀にいらっしゃいますが、実は比率的には銀色むき出しの方が多いんです。
北大阪急行の開設に伴い登場した最初の車両「2000形」は、ステンレス製の銀色むき出し車両でした。
色といえば前面の栗色のみで、あまりにも飾り気のない殺風景なボディでした。
次いで登場したのが8000形「ポールスター」で、バブル時代ということもあってか設備が豪華になり、車両もアイボリーの塗装も行われるようになりました。
そして、現在運行中の3代目車両が「9000形」です。
北急としては初の近畿車輛発注になったことも驚かれましたが、車体が2000形を彷彿させるようなシルバー色となったことも意外に驚かれていた印象があります。