【速報】大阪メトロ、初の95キロ運転へ!中央線ダイヤ改正

【速報】大阪メトロ、初の95キロ運転へ!中央線ダイヤ改正

来月の夢洲延伸に伴うダイヤ改正の詳細が、大阪メトロから本日発表されました。

驚くべきことに、大阪港~コスモスクエア間の上限速度を現行の70km/hから95km/hへとアップし、所要時間を短縮するようです!

70km/h以上での高速運転は、大阪メトロ路線内では初めてとなります。

※近鉄線・阪急線など、相互直通運転区間では既に71km/h以上の高速運転を実施しています。

 

第三軌条国内最速へ

高速化により、大阪港~コスモスクエア間は現行の3分台から2分台へ短縮されます。

・大阪港→コスモスクエア:3分15秒から2分40秒へ短縮
・コスモスクエア→大阪港:3分00秒から2分30秒へ短縮

また第三軌条路線としては、近鉄けいはんな線と並び国内最速運転となります。

 

 

頓挫した過去

実は、旧大阪市交通局時代にも高速運転を行おうとしたことがあります。

それが10系の開発時です。

 

この頃、藤井寺や高槻への延伸を構想としていた谷町線に対応すべく、100km/hの高速運転が出来るよう初のチョッパ制御車として旧20系*が1973年に導入されました。

*10系の改番前の車両で、現在の20系とは無関係です。
御堂筋線への転用に当たり、「2000」では北大阪急行の車両と形式が被る為に改番されました。

例えば、輸送指令からの列車呼びかけ時にで「2601」という車両が2つあると、どちらのことを指しているのかわからず混乱し、最悪事故に繋がります。

撮影:七鶴様

しかし当時の開業区間には100km/h運転を行える場所がなかったことや、電力部門の反対もあり、この高速運転構想は頓挫してしまいます。

旧20系はスペックを持て余した車両となってしまうのですが、結果的に

・列車本数が多く、隧道内の発熱量軽減を主軸とする
・10両編成実現の為、T車牽引力を上げる

ことを目的に、御堂筋線へ振り替えた経緯があります。

 

すなわち、初期構想から約50年の時を超えてこの計画が復活することになりました…!!

 

その他

・ホームドアの導入で停車時間を延長
・コスモスクエア行き終電のコスモスクエア着時間を1分繰り下げ(24:33→24:34)
・始発列車は生駒行きから学研奈良登美ヶ丘行きに変更
・運転本数の増加

また厳密に言うと、今回のダイヤ改正は2度行われます。

最初は1月11日の改正で、2度目は夢洲駅開通に伴う1月19日の改正です。

 

 

そして現在のところ、どちらも詳細なダイヤはまだ未発表です。

以前書いたように、コスモスクエア行きは多少残るようですが、果たしてどれぐらいの存置率なのでしょうか…?

 

関連リンク

コスモスクエア行きが残る!?中央線新ダイヤが一部リーク

【大阪万博】中央線に「夢洲」表記が爆誕!!

 

参考文献

  1. Osaka Metro「2025年1月にOsaka Metro 中央線のダイヤ改正を行います
  2. 保育社「カラーブックス 私鉄の車両 Vol.16 大阪市交通局」,1986年5月
  3. 大阪市交通局「大阪市地下鉄建設五十年史」、1983年5月



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