本日1月11日、中央線でダイヤ改正が行われました。
翌週に迫った夢洲駅開業を見据えたダイヤ設定が行われており、既に時刻表は「夢洲行き」としてのダイヤで動き始めています。
今回のダイヤ改正で変わった動きを見てきました。
【主な変わったこと】
・大阪港~コスモスクエア間で95km/h運転の開始
・大阪港~コスモスクエアでの車内信号の使用開始
・コスモスクエアでの始発駅動作、長時間停車がなくなる
・一部駅でドアを運転士が操作
・ATOの使用開始
1.95km/h運転の開始
第三軌条としては日本最速となる、95km/h運転がコスモスクエア~大阪港間でスタートしました。
大阪メトロはもちろん、大阪市営地下鉄時代まで遡っても1933年の開業時以来となる記録更新となります。ある意味、歴史的な瞬間ですね。
ちょっとわかりにくいですが、左のグラスコックピットが86km/hを、右のモニタがコスモ→大阪港を示しています。
大阪メトロ中央線、コスモスクエア〜大阪港のスピード比較
←ダイヤ改正前までの時速70km
ダイヤ改正後の時速95km→
予想以上にスピードアップされてました pic.twitter.com/cW56ZkTXgy
— ゆうま (@yuma55subway) January 11, 2025
走行中の比較の様子。
2.車内信号の使用開始
今回のダイヤから、コスモスクエア~大阪港間は通常の信号(WS-ATC式)から車内信号(CS-ATC式)へと切り替わりました。この関係で、大阪港到着後に「チン♪」という音が鳴っています。
撮影:新御堂筋様
また、将来的なワンマン運転を見据えてか、一部駅では運転士がドア操作を行っていました。
車内信号式への移行に伴い、大阪港駅の信号は黒いビニールで覆われて使用停止となりました。
3.駅名標の更新
コスモスクエア駅では、「夢洲」 の駅名が付記された新しい駅名標へと交換されました。
4.夢洲へ試運転
開業一週間前ということもあり、新ダイヤを利用して夢洲へ試運転をスタートしています。
旅客行先上は「コスモスクエア」ですが、実運用では全ての列車が夢洲へ直通しています。
またこの関係で、従来始発駅で長時間停車していたコスモスクエア駅ではそれがなくなり、通常の中間駅と同じ用に短時間だけの停車へと切り替わりました。
「1番線に停車中の電車は、先発◯◯行きです」という、始発駅特有の放送もなくなっています
5.車内ディスプレイの更新
車内の液晶上では、既に夢洲の表記が登場しています。
夢洲延伸後もコスモスクエア行きが残る関係か、夢洲駅へ行かない旨の表示も行っています。
対応しているのは大阪メトロ車両(30000A系と400系)で、近鉄車は非対応でした。
6.ポケット時刻表に400系が登場
駅で配布しているポケット時刻表の表紙が一新され、新しく400系へと切り替わりました。
従来は24系56編成が用いられていましたが、既に撤退していることもあり、非常に短期間での切替となっています。
私鉄各社などではポケット時刻表が廃止されるケースが多いですが、大阪メトロでは今回も無事に発行されているのは嬉しいですね。
7.その他
近鉄けいはんな線では、夢洲の表記に対応する駅が出てきています。
1/11現在、学研奈良登美ヶ丘と荒本で確認しています。