ありがたいことに、今では撮影出来ないような懐かしい大阪市交通局の写真を当サイトへ寄贈いただきました。
趣味的に見て、非常に希少価値のある名写真が数多くあります。
ということで、今日は寄贈して頂いた写真を「往時の写真集」として、皆さんにご紹介します。
ニュートラム「101-01F」
写真提供:丸に木瓜様
まずは、ニュートラム初代車両100系のトップナンバーのお写真。
100系は、1981年に未来の乗り物「新交通システム」として登場した、画期的な車両です。
全線ホームドアで、一般旅客に対して遠方への視認性をそこまで気にしなくていいこともあるのか、
・ヘッドライトはスカートに取り付けられ
・テールランプだけを独立して車体に付けられる
・(保守作業員用に)警戒色としてドア色は赤を塗布
という、非常に攻めたアヴァンギャルドなデザインとなっています。
写真提供:丸に木瓜様
同じく105-01F。場所的に南港検車場での撮影と思われます。
現在緑木検車場にも同様の車両がいますが、あちらは06編成で1車両のみ、しかも人が多いのでなかなかゆっくりと撮影するのが難しいんですよね…。
写真提供:丸に木瓜様
しかしながらこの105-01Fは、阪神大震災の被害を受け、て壁面・ホームドアと衝突して破損。復活することなく、1995年3月末をもって廃車となりました。
おそらく、阪神大震災で唯一被害を受けた大阪市交通局の車両であるとみられます。
右下に写っている文字から、廃車前の2月14日に撮影されたもののようです。
近鉄・北急の日章旗
写真提供:丸に木瓜様
続いて車内に掲げられた日章旗。写っている車号から近鉄7000系とみられます。
大阪市交通局の車両では旗日に日章旗が掲げられていましたが、今の時代で見ると近鉄車両に掲げられるのは珍しいですね。
【追記】20年前までは普通に掲げられていたそうです。 補足:休日趣味活倶楽部様
しめ縄も一緒に掲出されていることから、おそらくはお正月の撮影でしょうか。
写真提供:丸に木瓜様
こちらは北大阪急行旗と日章旗の組み合わせ。8000形車両であるものとみられます。
8000形のデビューか何かでしょうか、旗のポールもないので臨時措置的に掲げられているものとみられます。こちらもあまり見ないものですね。
50系と
写真提供:丸に木瓜様
最後に、提供して頂いた丸に木瓜様のご親族(実際に撮影された方)と50系のお写真。
おそらくは千日前線の南巽延伸時の日で、記念ヘッドマークを掲げた50系と共に写られています。
新線開業の喜びが、こちらにまで伝わってくるようです。今の夢洲駅と同じですね。
謝辞
今回は丸に木瓜様からのご厚意により、貴重で素晴らしい写真を提供して頂きました。心より感謝申し上げます。
提供して頂いたのは撮影された方のお孫様で、既に御当人は鬼籍に入られていることから、ご家族様からの御了解も得た上でご提供して頂いています。
今後、当サイト内の関連するページ内にて逐次掲載させて頂き、次代の大阪メトロファンへと繋いでいきます。
既に阪神大震災時の記事にて1枚使用させて頂いています。
繰り返しにはなりますが、本当にありがとうございました。