シリーズ「駅探訪」。
大阪メトロの各駅の写真を紹介していく記事で、撮影などでふらっと訪れた駅についてあれこれ掲載していく、駅紹介的なシリーズです。
第17回目は、中央線・堺筋線 堺筋本町駅です。
路線 | 中央線 堺筋線 |
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開業日 | 1969年(昭和44年)12月6日 |
仮駅名 | 東本町 |
所在地 | 大阪市中央区船場中央1丁目 |
ホーム形状 | 中央線:1面2線 島式 全幅:60m ホーム幅員5m 全長 135m 堺筋線:2面2線 相対式 |
管区 | 堺筋本町管区 |
構造 | 地下駅 |
地表からの深さ | 中央線:-16.0m 堺筋線:-10.4m |
中央線
1969年、千里で開催された大阪万博直前に開業しました。
写真ではわかりにくいですが、西方へ向けて扇形にホームが広がっており、最西部(本町方)では対向ホームへの乗換に一旦階段を上って堺筋線へ出る必要があります。
このことから、谷町四丁目方(東側)以外では対向ホームが見えず、まるで単線ホームのような風景です。
駅は長らく開業時のままで煤汚れたタイルの駅でしたが、2025年4月にリニューアルが行われ、非常に近代的で美しい駅へと変貌しています。
リニューアルのコンセプトは「船場文化」”The SEMBA Culture”で、以下のような説明がありました。
船場の文化・交通・物流の交わりを格子で表現しています。手仕事感が残る木彫パネルと先進素材でありながら
暖かみのあるチタン素材により和風モダンさと匠の交わりを表しています。
新たに設置する可動式ホーム柵のステンレスなどの異素材と調和させ、
歴史をベースに未来へと飛躍する船場を力強く表しました。
ホームには、チタンと木彫パネルで作られた市松模様状のアクセントが随所に埋め込まれています。
堺筋線
堺筋線も、中央線と同じタイミングで開業しました。
船場センタービルやシールドトンネルで掘削されている関係で中央線の方が深く、堺筋線ホームは上層に位置しています。
駅は2面2線の相対式。中央線乗換部は幅員が広く取られていますが、それ以外は4mとなっています。
堺筋線側は中階がなく、階段を降りるとそのままホームとなっています。
特異な駅
堺筋本町駅は、地上部に「船場センタービル」が入っており、その上には阪神高速13号東大阪線が載っています。つまり
|阪神高速|
|船場ビル|
| 中央線|
という、他都市ではみない3段構造となっているのです。
船場センタービルと同時に施工したこともあり、地下鉄とビルが直結する構造となっています。
船場センタービル自体はオフィス街なので、活況があるのは平日だけで、土日は静かになります。
中央大通の歩道に設けられた出入口。全部で16の出口が用意されています。
非常に規模が大きい駅ということもあり、ホームへの出入口がずらーっと並ぶ姿も壮観です。