桜島駅からの万博シャトル輸送には、大阪シティバスをはじめ在阪私鉄・JR系バス等を含めて合計70台が就役しています。
私鉄関係は鉄道プレスで紹介するとして、こちらOsaka-Subway.comでは大阪メトログループを中心とした、万博臨時輸送に就役するバスの情報を行先別にまとめました。
車種のおさらい
当サイトで何度かお伝えしていますが、まずは大阪メトログループ関係のバスをご紹介しておきます。
まずは大量に導入されたEVバスが、EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)製の「F8 Series2-City Bus」です。
大阪シティバス・大阪メトロの両名義で合計115台が導入されています。
酉島営業所の他、復活した港営業所にも導入されています。
そしてもう一タイプ。今年24台を導入して大きく話題となったのが、いすゞ製「エルガEV」。港営業所に配属されています。
また、会場内には小さいEVバス「F8 Series4-Mini Bus」が走行しています。こちらは35台が用意されています。
・桜島シャトルバス
EVモーターズ・ジャパン「F8 Series2-City Bus」
いすゞ「エルガEV」
・会場内外周バス
EVモーターズ・ジャパン「F8 Series4-Mini Bus」
桜島駅万博シャトルバス
ここからは、行先別にご紹介していきましょう。
まずは、JR桜島駅と万博会場西ゲートを往復するシャトルバスです。
夢洲・桜島どちらの行先でも、前面は「桜島駅万博シャトルバス」の固定表示となっています
一方、側面は「桜島駅」「大阪・関西万博」の2表示が行われます。
後ろの表示機のみ、「Expo 2025」と表示されます。エルガEVはやや縦長な書体で、
EVMJは横長なフォントになっています。
桜島シャトルバスのルート

桜島シャトルバスのルートはこんな感じ。往路と復路で若干ルートが異なります。
「P&R舞洲 *駐車場」行き
続いて、舞洲にあるパーキング&ライド用駐車場へ向かうバス。
正式名は「舞洲万博P&R駐車場」で、A・C・D・Eの4区画があり、このうちA・C・Eへバスが運行されています。
D駐車場へのアクセスバスはなく、C駐車場と兼用となっています。
尚、B駐車場はバス専用区画となっています。
また、A駐車場は自家用車の他、EV車・バイク・原付なども駐車可能です。
「A駐車場」行き
一番大きな駐車場であるA駐車場。それだけに、最も多くの便が運行されていました。
ダイヤグラムなどは公開されておらず、ある程度の乗車、もしくは一定時間が過ぎると発車していくようでした。
「E駐車場」行き
夢洲に最も近いのがE駐車場です。こちらの本数は控えめで、Aを補完する形で運行されていました。
こちらもダイヤグラムなどは公開されておらず、ある程度の乗車、もしくは一定時間が過ぎると発車していくようでした。
駐車場行きバスのルート

駐車場シャトルバスのルートはこんな感じ。
途中までは同じルートですが、その後はE・C・Aの3ルートで分かれていきます。
「第1ターミナル」行き
夢洲バスターミナルには、路線バス系が乗り入れる「夢洲第1交通ターミナル」と、団体旅行などが使う観光バスが乗り入れる「夢洲第2交通ターミナル」があります。
このうち、大阪シティバスが担当する便は全て「夢洲第1交通ターミナル」へと乗り入れます。
行先表示は、夢洲を略した「第1交通ターミナル」となっています。
「自動運転中|第1ターミナル」行き
自動運転バスによる第1ターミナル行きも、定期的に運行されています。
車体はEVMJの「F8 Series2-City Bus」ですが、ラッピングの色合いが異なり、全く違うバスかのように見えますね。
この自動運転バスだけ時刻表が公開されており、概ね8~16時台に運行されます。
「大阪シティバス」
どういうケースなのかはわかりませんが、たまに「大阪シティバス」表示で走ってくることがあります。
どうも教習中の車両のようです。
車庫への入出庫時に表示されることもありますが、回送表示のケースもあるので一貫しません…。
「リング西ターミナル」行き
万博会場内の輸送を担当しているのは、一回り小さいタイプのEVバス。20分間隔で運行されています。
リング西ターミナルは、桜島シャトルバスや各種地域へ走る「夢洲第1/第2バスターミナル」との接続口になります。
「西ゲート北ターミナル」行き
一方、こちらはもう一つの行先である「西ゲート北ターミナル」行き。
直線距離だと短いのですが、万博会場外周をゆーっくりと20分かけて走る遊覧バスです。
こちらも小さいタイプのバスが用いられています。
入出庫
港営業所のバスは、以下のルートで入出庫を行っています。
【出庫回送】
港営業所→(右折)→第三突堤前バス停→築港小学校南(左折)→(左折)みなと通→大阪港咲州トンネル→夢洲【入庫回送】
ルート①夢洲→大阪港咲州トンネル→左折→海岸通→海遊館・大観覧車前→築港東→(直進)→築港小学校南→第三突堤前バス停→港営業所
ルート②夢洲→大阪港咲州トンネル→築港→(右折)→大阪港労働公共職業安定所前→(左折)→築港小学校南→第三突堤前バス停→港営業所
ルート③夢洲→大阪港咲州トンネル→築港東→(右折)→築港小学校南→第三突堤前バス停→港営業所
途中、大阪メトロ中央線と並走する場所があり、両者の顔並びを見ることが出来ます。
まとめ
いかがでしょうか。あれだけ大量に導入されたバスの使い道どうするのかなと思っていたんですが、かなり活躍しているようでびっくり。
私鉄系バスも頑張っていますが、やはり大阪メトロ・シティバスが主軸となって輸送に励んでいたのが印象的でした。
中央線夢洲駅も魅力的ですが、是非バスにも目を向けてみてくださいね。
関連リンク


参考文献
- ぽると出版『バスラマ インターナショナル』 No.208
- Osaka Metro『Osaka Metro 初の国産大型EVバス車両「いすゞ社製エルガEV」を導入しました』
- Osaka Metro『2025年大阪・関西万博で来場者輸送を担う自動運転バスが、国内初となる一般道における大型EVバスでの運転者を必要としない自動運転車(レベル4)の認可を取得しました~自動運転バスの新ラッピングデザインも決定しました~』