四つ橋線でのTASC運用、ひっそりと開始

四つ橋線でのTASC運用、ひっそりと開始

2025年5月24日(もしくは23日)から、四つ橋線においてTASC(定位置停止装置)の運用がスタートした模様です。

同じく、ホームドアとの車両側連動装置の供用も開始。これまで車掌さんがホームドアのスイッチを押して開閉していましたが、電車側のドアと同じタイミングで動作するようになりました。

大阪メトロでは、今里筋線・御堂筋線・中央線に続いて4路線目の導入となりました。

TASCとは

「Train Automatic Stop-position Controller」の頭四文字を取って「TASC」
電車を自動でストップさせる装置で、ホームドア導入路線には必須といえるものです。

尚、長堀鶴見緑地線や千日前線、ニュートラムでは、発車から停止までを全てこなす「ATO」という、より進んだシステムが導入されています。

 

動作の様子

23系の運転台モニタの様子。通常運転時はこのように「P4」と表示され、右側にある「ATO/TASC」はN(無操作)となっています。

駅に近づくと、自動でブレーキ作動を開始。

「ATO/TASC」の部分が手動運転では使われないB21と示されているように、非常に細やかなブレーキを用いて駅到着・停止までを自動運転で行います。

運転士さんはマスコンハンドルを「N」に戻し、停止するまで握った状態になります。

また、これまでは手動操作していたホームドアの開閉も自動で行われるようになりました。

 

残りは2路線だが…

四つ橋線ではこのTASC導入に向けた地上子の設置を2024年7月ごろから行っており、約10か月で導入完了となりました。

大阪メトロで自動停止装置を用いた路線は、ATOも含めるとこれで7路線目となり、ATO・TASCどちらかの導入が行われていないのは、残りは谷町線と堺筋線のみとなりました。

谷町線は今後導入が進んでいくものとみられますが、堺筋線はずっとマニュアル停止路線になりそうですね…。

23系休車の答え?

23系が休車となっていることを先日お伝えしましたが、おそらく今回のTASC導入にあわせたものとみられます。

旧式の装置では、TASC導入に必須なきめ細やかなブレーキ操作が難しいのかもしれませんね。

更新を経て再び復帰となるのでしょうか。

 

関連リンク

【四つ橋線】TASC地上子の設置開始

【四つ橋線】23系未更新車に「休車札」掲出




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