Osaka Metroは2018年12月20日に発表したリリース及び動画内にて、中央線6駅のリニューアルプランにおける具体的なイメージ画像を発表しました。
リニューアル対象となる駅は以前ご紹介したように合計6駅で次の通りです。また、一部の完成年度が変更されています。
大阪港:2024年度(当初2021年度予定)
弁天町:2022年度
本町:2024年度
堺筋本町:2021年度
谷町四丁目:2024年度
森ノ宮:2024年度
あわせて投資額も200億円から100億円上乗せした300億円(但し御堂筋線9駅も含む)となっており、より完成度の高いものを目指すようです。
これまでの鉄道駅デザインの常識を遥かに超えるものとなっており、そのインパクトは計り知れず、TwitterやYoutubeコメントなどを見ていても理解がついていかない方が見受けられます(私もです)
今回、各駅の大規模リニューアルの中でも、当サイトが最も注目しているのは大阪港駅です。順番にご紹介していきます。
大阪港:船
出典:Osaka Metro『地下空間の大規模改革及び 夢洲開発への参画について』2018年12月20日
大阪港駅のリニューアルコンセプトは「空中に浮いた旅する船」
現在のホームに船のデッキをイメージした階上階を設け、そこから美しい大阪港の西日を展望できるような作りになっています。これはなかなか素敵。
なお、前回構想時よりもより発展的に進化させたのか、工期が当初予定の2021年から3年伸びた2024年となっています。
弁天町:弁財天
弁天町駅のリニューアルコンセプトは「弁財天」
弁天町はかつて水害に苦しんだ土地で、なんとかそれを抑えようとヒンドゥー教の女神である弁財天を祀ったところからその名前が始まっています。
堺筋本町:船場町人文化
堺筋本町駅のリニューアルコンセプトは「船場町人文化」
このあたりは大阪商人・町人文化のまさに中心地で、江戸時代から明治時代にかけて大阪人のステレオタイプ作り(お金勘定が上手・物腰が柔らかい・なよなよしい)を作り上げるほどにもなった、由緒正しいです。
NHKドラマ「あさが来た」が、そのイメージまんまでしょうか
谷町四丁目:大阪城・金の茶室
谷町四丁目駅のリニューアルコンセプトは「大阪城・金の茶室」
豊臣秀吉が作らせた黄金の茶室をそのままイメージ。金の度合いにもよりますが、デザインをうまくすればゴージャスな駅になりそうです。金はなかなか扱いが難しい色ですが、果たしてどうなるか…
現在の谷町四丁目。ごくごく一般的な地下鉄駅です。ホームドアも増設するようですね。
森ノ宮:森
森ノ宮駅のリニューアルコンセプトは「森」
……森? そのまんまですやん(白目)
天井から草がぶらさがっています。藤でも植える気なのでしょうか…
現在の草がぶら下がっていない森ノ宮駅。車庫出入庫用に2面3線形状であること以外は谷町四丁目と同じく普通の地下鉄駅です
また、本町駅は御堂筋線と同じ扱いなのか出てきませんでしたが、一足先にリニューアルが進んでいます