【形式紹介】御堂筋線10系

【形式紹介】御堂筋線10系

大阪市交通局10系車両は、1976年2月10日より営業運転を開始した御堂筋線用の車両です。

2022年頃までに全廃予定となっています。(情報提供:さかてつ様

編成表はこちら

 

谷町線用として登場

10系01編成は「20系」という名前で登場。当初は、長区間を走ることが見込まれる谷町線用として登場しました。

その後御堂筋線へ転属する際に、北大阪急行で先に活躍していた「2000形」と車番が重複することから、10系へと名前を変えています。

当時の御堂筋線は、度重なる抵抗車輌からの発熱による隧道温度上昇に悩まされており、発熱が少ないチョッパ制御方式を採用した10系は、まさにその救世主でした。

1973年から1989年までに全26編成が出揃います。頻繁に路線間転属を行う大阪市営地下鉄としては珍しく、全てが御堂筋線生え抜きの車両として活躍してきました。

 

10A系への改造

制御装置に使用されているチョッパ制御装置用の保守部品(大容量逆導通サイリスタ)が現在製造されておらず調達に苦労することや、装置自体の故障も増えてきたことから、VVVF化させることになりました。

これは、VVVF化によって余剰となったチョッパ部品を、他のチョッパ制御車両へ回す狙いもあります。

チョッパ制御装置保守部品調達の難題は他鉄道でもよく見るケースで、京都市交通局10系や神戸市交通局1000・2000形などでもVVVF化工事画行われています。

改造にあたっては1986年以降生まれの比較的新しいグループで、ちょうどリニューアル工事の時期に差し掛かっていた17~26編成の9本が対象となり、2006年から工事が始まりました。

車体デザインについては識別が容易になるよう、前面の赤色部分に白帯2線が追加され、ロゴマークに使用されていた「ACCC」マークも、新たにデザインされた「VVVF」マークへと取り替えられています。

 

 

前面デザインの変遷

更新前。前面が銀縁で、側面が旧デザインなのが特徴です。

旧帯部拡大。窓下にだけラインカラーが入るのが旧帯です。

VVVF更新を受けた10系。製造が比較的新しいグループに行われており、前面にストライプが入って10A系とも称されます。

 

初の冷房車

制御装置にチョッパ制御が採用されて車両からの発熱量が少なくなったことから、大阪市営地下鉄としては初めての冷房装置を搭載。

厚み400mmの薄型クーラーとなったものの、天井高さが不足することから、10系の前期車では該当部分のみが一部低くなっています。

 

廃車へ

製造後40年程度が経過したことから、2011年には最後までリフレッシュ工事がなされなかった04編成から廃車が始まりました。

2019年11月にはVVVF化した新たなグループである「10A系」(18編成)も廃車が始まりました。

2022年までには30000系によって全て置き換えられる予定となっています。

 

 

編成表

【Osaka Metro】10系/10A系 編成表

 

主要諸元表

←千里中央(10号車) なかもず(1号車)→

 形 式 1100 1000 1900 1300 1200 1600 1700 1400 1500 1800
 車体構造 アルミ
 自 重 33.0t 36.0t 24.0t 35.0t 36.0t 24.0t 24.0t 36.0t 34.0t 28.0t
 定 員 130 140 140 140 140 140 140 140 140 130
 車体長 先頭車18,900mm、中間車18,700mm
 車体幅 先頭車2,890mm、中間車2,880mm
 車高 3,745mm
 制御方式 電機子チョッパ制御装置(回生ブレーキ応荷重装置付)
主電動機
脈流直巻補極付、定格電圧375V 定格出力130kw(4台/両)
 歯車比 6.19≒99:16
運転台 ワンハンドル(P3、N1、B6、EB1)
 営業最高速度 70km/h
 加速度 2.8km/h/s
 減速度 3.5km/h/s(常用最大)  4.5km/h/s(非常時)
 集電方式/電圧 第三軌条集電/直流750V
 集電装置 第3軌条上面接触式
 (設置台車)
 所属 中百舌鳥検車場

 

参考文献

鉄道ピクトリアル No.963「【特集】大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」電気車研究会、「御堂筋線10系の足跡」天野 一郎



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