2005年から2026年までの約20年間、近世の大阪市営地下鉄・大阪メトロを、私はファンとしてたくさん撮影してきました。
もし私が死んだらこういった写真はおそらく破棄され、二度と日の目を見ることはないでしょう。私も今、歴史調査の為に古写真を調査・研究することが増えています。つまりそれは先人が残してくれた資産を享受しているということに他なりません。
私もまた、次代に続いていく大阪メトロファンの為に、今しか記録できない写真をしっかりと残してしっかりと公開していくべきだと考えるようになりました。そのような思いから、この度長期シリーズとしてこのような特集を組み上げました。
当サイトをよくご覧いただいている古参な方には何度か見た写真かもしれませんが、ご容赦頂ければと思います。
Osaka-Subway.com Author:207
第19回は「ニュートラムの第2世代発車標」をお届けします。
(バックナンバーはページ下部に記載しています。)
更新取替中の様子
一般駅(反転フラップ式)
開業時以来使われてきた反転フラップ式の発車標でしたが、2012年3月、ついに更新される時がやってきました。
製造を担当したのは発車標としては珍しい日立製作所で、おそらくニュートラム全体のシステムを統括していることが理由にあると思われます。
ニュートラムは、新潟鐵工所・住友商事・住友電設工業・東洋電機製造・ナブコドア・日立製作所などと共同で作り上げたNTS(ニュートランシステム)というシステムを使用しています。

ポートタウン西駅の様子。従来は一か所だけでしたが、このモデルから2か所に増設されることとなりました。

反転フラップ式は1・2番線両方が一体型になっていました。
フォントには「南港ポートタウンサイン計画」に準拠したナールが用いられ、街と一体的なサインシステムが形成されていました。

旧来の発車標は、次列車が接近情報に現れるまで行先が表示されないという一風変わったモデルでした。
コスモスクエア(OTSの3色LED)

コスモスクエア駅の初代発車標。コスモスクエア駅は元OTS管轄ということで、他とは違い3色LED式が用いられていました。

製造は住友電設工業という、発車標としては珍しいメーカーです。これもやはり先に書いたニュートランシステムの基幹ベンダーであることが由来にあると思われます。

新型発車標は既存位置への置換ではなく、場所を移動しての置換が行われました。
2026年現在新しいLCD発車標になっていますが、これは同じ位置での置換となっています。
交通局の3色LED

フェリーターミナル・中ふ頭・南港東・平林の4駅のみ、大阪市交通局が発注した3色LEDモデルとなっていましたが、これも置換対象となりました。
何故この4駅だけ3色LEDになったのかは明らかになっていませんが、2駅については
・フェリーターミナルは海がすぐそこで、塩害による機器ダメージが思ったより大きい
・中ふ頭はコスモスクエア延伸で必要になった為
が理由にあると思われます。


こちらも反転フラップ式と同じく、列車接近情報が出るまでは無表示の状態でした。
このニュートラム独特の仕様は、この時に交換された日立製フルカラーLEDモデルで解消され、列車発車後すぐに次列車の行先が出るようになっています。

こうして順次置換が進み、2012年度中には全駅で日立製フルカラーLED式発車標の供用が始まったのでした。
そして今回の置換

…こうして2012年中に置き換えられたニュートラムの発車標だったんですが、わずか経年14年で再び置き換えられる事態となっています。
経年劣化が激しいのでしょうか…。諸行無常ですね。