大阪メトロ谷町線 八尾南~富田林方面【延伸データベース】

Osaka Metro(大阪メトロ)谷町線は、2026年現在、大日~八尾南間を結ぶ地下鉄路線です。

1983年に大日へ延伸された後は目立った動きがありませんが、2004年に八尾南から富田林方面への延伸構想が出かけたことがあります。

プロジェクト名 大阪市交2号線延伸
区間 八尾南~富田林方面
距離 12.5km
B/C比 30年:0.89
50年:0.97
40年経過後の採算性 黒字化出来ない

 

 

構想の詳細

この構想は、1989年(平成元年)に「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」(運輸政策審議会答申答申10号)にて出た構想が初出です。

その後、2004年に「近畿圏における望ましい交通のあり方について」(近畿地方交通審議会答申第8号)として、改めて大阪府から案の提出が検討されました。

ちなみに1989年時点では運営主体が明記されていませんでしたが、2004年版では「2号線」…、すなわち谷町線とはっきり明記されています。

予定区間としては八尾南から「富田林方面」という、毎度のことながらざっくりした提言で終わっています。

費用対効果(B/C比)は2004年時点において、30年で0.89、50年で0.97…と、正直「実現不可能」な数値が叩き出されています。

 

大まかなルート

1989年から出ている構想ということもあり、比較的情報が出揃っています。

1994年の大阪府議会を覗いてみると、この地域の議員さんが以下のような発言をしています。

(自由民主党 岡田進 議員)地下鉄の延伸は、建設空間を確保する上で、その地上部を走る道路整備と一体となるものでありますが、谷町線延伸については、都市計画道路八尾富田林線が想定されるところであります。本路線は、現在、大和川以南において都市計画決定がなされ、既に平成四年度から全線について概略設計、測量が進められるなど事業化に向けての取り組みがなされております。

出典:大阪府議会「平成6年2月 定例会本会議 03月07日-05号」

 

この府道の南方への延伸、そのそばを通る想定の地下鉄谷町線の八尾南駅から南方への延伸、そして地下鉄谷町線藤井寺駅の実現は、私のライフワークとして位置づけ、特に力を入れて取り組んでおります。

出典:大阪府議会「平成24年9月 定例会本会議(1) 10月04日-08号」

谷町線を「八尾富田林線」という道路の下に建設した上で、出来るだけ近鉄南大阪線 藤井寺駅付近を経由したいことが明示されています。

 

 

 

資料(3)によると、八尾南~富田林市方面への距離は12.5km。

議事録中に出てきた

・基本は「八尾富田林線」と並走すること
・途中、近鉄藤井寺を経由すること
・羽曳ケ丘ネオポリス、さつき野団地を経由すること

の条件を当てはめると、以下のルートになりそうです。

 

国土地理院地図から作成

 

大阪の地下鉄はおおよそ1kmごとに駅が設置される傾向がありますから、12・3駅程度が設けられることになるでしょうか。

当サイトの予想駅は以下。

八尾南~津堂~恵美坂~近鉄藤井寺駅(3.7km)~野々上~伊賀~河原城~小平尾東(南阪奈道 美原東インター付近)~さつき野中央(8.7km)~この間にどこか2駅ほど~富田林(約12km)

基本的には都市計画道路八尾富田林線に沿ったルートですが、藤井寺駅近辺はこの道路から外れる為、迂回したルートとしています。

ただ、やや曲線が強いので、そのまま直進させて高鷲駅と交差する可能性もあります。

明確に「藤井寺駅」としているのは議員発言のみで、国や大阪府が試算したルートでは「藤井寺付近」となっています。

 

また都市計画道路八尾富田林線の構想は、現在のところ羽曳野市の小平尾東までで、その先の富田林方向の情報は見つけることが出来ませんでした。

「さつき野団地を経由する」とあることから小平尾東~さつき野中央までは線が引けますが、その先富田林までのルートが不明なので、ここでは一直線と仮定して線を引いています。

 

 

他の延伸構想データベース

【コラム】もし昭和22年の計画通りに大阪市営地下鉄ができたらこうなる

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参考文献

  1. タビリス『近畿地方交通審議会において検討対象となった路線一覧』
  2. 大阪市『近畿地方交通審議会答申第8号(平成 16 年 10 月 8 日) 』
  3. 近畿運輸局『路線評価一覧表(その他提案のあった路線)』
  4. 大阪府『都市計画道路 八尾富田林線の整備事業について』
  5. 大阪府『都市計画道路八尾富田林線(藤井寺工区)』
  6. 大阪府『都市計画道路八尾富田林線(羽曳野工区)』



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