
大阪市交通局100A系車両は、1991年10月20日~2018年3月22日まで営業運転されていた、新交通システム「ニュートラム」用2代目の車両です。
基本構成は従来使用されてきた100系と変わりませんが、外観や内装についてかなりのグレードアップがなされていることから、交通局内部及び趣味的見地では100系とは別形式で扱われる事が多い車両です。

初代100系の増備が落ち着いた1991年、100系のマイナーチェンジ版として登場しました。
車体は、同年代に登場した新20系と同じくステンレス製となった他、ヘッドライトは車体腰部へ移設され、この部分に元々あった尾灯は車体上部に移動するなど、「普通の電車」っぽい顔つきになりました。
冒頭にも書きましたが、厳密には先代100系の3次車扱いになります。制御方法やMT比などは100系と同一です。
1994年より、
・塩害でダメージを受けていた100系の置換用
・住之江公園駅での事故で破損した100系13編成の置換用
・阪神大震災で被災した100系01編成の置換用
として増備を開始し、2001年までに全17編成が製造されました。後述するOTSからの編入車を合わせると、全20編成の布陣となっています。
このうち31・32編成については、南港地区の開発進展に伴う輸送力増強の一環として、大阪市港湾局の出資により増備されています。
この関係なのか、100A系シリーズとしては唯一近畿車輛で製造されたグループとなりました。
車内

車内は一般的なロングシート車両。貫通扉が無く、1車両につき1つの客用ドアが備えられています。
連結部分上部にエアコンが設置されている他、化粧板はブルーグレーが採用されました。
OTS100系の編入

100A系の内、33・34・35編成は元OTS100系として所属していた列車です。2005年のOTS線の大阪市交通局への移譲に伴う措置として、大阪市交通局100A系として編入されました。
OTS100系は、前面のカラーがブルーであること、赤帯部分にストライプが入っていることなどから容易に区別が付きます。
この色は、結局廃車になるまで変わらず運用されました。
ラッピング

100A系31編成については、クリスマス前にイルミネーションとトナカイ仕様のラッピング(というより塗装?)が2017年12月に行われました。

100A系34編成については、前年の31編成と同様に塗装が2018年12月から行われました。
イルミネーション
2017年から、当時の大阪市交通局におけるCS向上活動の一環として、直近で廃車予定となった編成にイルミネーションが行われました。
元々廃車予定で元に戻す必要が無いことから、一部では溶接なども行われたようです。
2017年

2017年、100-31編成によるイルミネーション点灯時。
2018年

2018年、100-34編成によるイルミネーション点灯時。

廃車

2016年から新型車両200系投入に伴う代替廃車が始まり、2019年3月22日に引退、28日をもって全ての廃車搬出が完了しました。
ただし、最後の搬出車である100A系23編成のうち、101-23号車のみは保存目的なのか南港検車場に留置されています。
関連リンク
各種参考資料
社団法人 日本地下鉄協会『SUBWAY 日本地下鉄協会報 72』
Osaka Metro『ニュートラム100A系イルミ列車 | イロイロメトロ | Osaka Metro は鉄道だけじゃない』