大阪メトロ夢洲駅、万博で4000万人が利用

大阪メトロ夢洲駅、万博で4000万人が利用

Osaka Metroは、万博会期中における夢洲駅の輸送人員が4000万人だったことを発表しました。

この数字は4月13日~10月13日の速報値で、1日平均にすると21万7000人になります。

21.7万人という数字は、概ね御堂筋線の淀屋橋駅と同程度の規模になります。

 

ざっくりとした計算

気になるのが、今回の万博でどの程度の収入があり工事費が回収出来たのかという点。

コスモスクエア~夢洲間の加算運賃が90円ですから、ざっくり計算すると加算運賃だけで36億円の収入だったことになります。

 

 

先日発表された2024年度(2025年1月~3月)の資料を見ると、加算運賃収入が7100万円、基本運賃収入が1300万円で、合計8400万円ですから、この数字と合わせるとおおよそ37億円になります。

同じ比率(5.5倍)で会期中の基本運賃収入を計算すると6.5億円と仮定出来ますから、2024年度と会期中の収入を合計すると43億円程度となります。

 

一方、支出に相当する設備投資費は49億円、施設利用料・利子支払費用は1.4億円ですから、これを計算式に充てると…

設備投資費:49億円
施設利用料・利子支払費用:1.42億円(71日分)
施設利用料・利子支払費用:7.3億円(上記日割りx365で計算)

加算運賃収入(2024年度):7100万円
基本運賃収入(2024年度):1300万円
加算運賃収入(万博会期中、予想値):36億円
基本運賃収入(万博会期中、予想値):6.5億円

合計:▲約14億円

ということになります。

まぁこれは非常にざっくりとした計算なので、正式な数値は発表があるまでわかりませんが、当サイトの見立てでは当初建設費の70%程度を回収出来たことになる、と試算しました。

当初80%程度と記載していましたが、施設利用料の数字に一部ミスがありましたので、再計算しました。

(補足頂いた旅するマネージャーさん、ありがとうございました。)

しばらくは収入が見込めないので、残債は2030年度に開業するIR開業を待つしかなさそうですね。

 

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参考文献

Osaka Metro『Osaka Metro の2025年大阪・関西万博期間中の乗降人員について(速報値)

Osaka Metro『大阪市高速電気軌道株式会社の加算運賃について

旅するマネージャーのブログ『万博無事に終わる 中央線加算運賃収入を推定する




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