【2023/12】淡路駅周辺の立体高架化工事状況を見てきました

【2023/12】淡路駅周辺の立体高架化工事状況を見てきました

堺筋線の車両も経由する阪急京都線・千里線の淡路駅周辺が現在、阪急電鉄京都線・千里線連続立体交差事業として高架化工事を行っています。

この事業は、崇禅寺・柴島周辺~淡路駅付近~下新庄・上新庄周辺の約7.1kmにおいて阪急電鉄路線を高架化して17箇所の踏切を撤去、あわせて雑然としている淡路駅周辺の街並みを整備するもので、2027年度末の完成を目指しています。

用地取得の主な遅れの原因としては、鉄道構造物工事に直接必要とする用地の取得に際して、境界確定や権利関係が輻輳している土地が多くあったこと、補償調査に時間を要したこと等ですが、これに加え事業者側にも原因があったと認識しています。

出典:http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000160751.html

当初は2017年に高架切替・全体完成を2020年としていましたが、どうも用地買収に手こずっているようで、完成予定が7年延期されています。

いつまでも完成しないことから、サグラダ・ファミリアにちなんで「アワジダファミリア」なんて言われているようですが、そんな現場の様子を覗いてきました。

 

十三吹田線付近(淡路~崇禅寺間

淡路~崇禅寺間の様子。ようやく既存の橋梁の右側に構造物がひっつきました…!

前回取材時(2018年)の様子。この時はまだ高架線路が出来ておらず、中途半端な状態でした。

崇禅寺方。阪急電車が下を通過していきます。

土地買収が困難だったのか、仮線を設けず直上高架方式で建設しているので、完成後は近鉄南大阪線のような佇まいになりそうですね。

将来的には上層と下層で上り・下りの電車が行き交うことになります。

 

完成予想図

出典:http://www.tokoda.jp/pdf/panfu_22.pdf

完成イメージ図。

すでに廃車されている6300系をイメージ図に持ってきたのかは謎ですが、出来上がるとこんな感じになります。

上層は大阪梅田・天下茶屋行き列車が、下層は京都河原町・北千里行き列車が走る予定です。

 

淡路駅周辺

もう少し進んで淡路駅の方向を見てみましょう

おお…!!見ないうちに淡路は大要塞と化しています。

既存駅の東側に高架・高々架を重ねた複合駅を建設。千里・京都両方向からの電車がやってきます。

淡路駅から梅田方を見るとこんな感じ。直上高架方式なので、まるでトンネルのような工事現場となっています。

上が2023年(今回)、下が2018年(前回)です。5年でだいぶ進みましたね

下新庄方の様子。駅はかなり大きな構造物となるようですね。既存駅よりも長い…?

駅前道路から淡路駅の両線連絡の眺め。

ちなみに現在の駅舎はこんな感じ。特急停車駅の割に、かなり古くてボロい年季の入った建物ですね…

 

完成予想図

出典:『事業だより Vol.10(H26.02)~淡路駅周辺で行われている工事を紹介します』< http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/cmsfiles/contents/0000194/194292/HP-10-1402.pdf > – 大阪市,2017年4月5日閲覧

淡路駅の完成予想図。新しい淡路駅は方面別二重高架構造の駅となる予定です。

こちらも上層は大阪梅田・天下茶屋行き列車が、下層は京都河原町・北千里行き列車が走ります。

出典:http://www.tokoda.jp/pdf/panfu_22.pdf

駅の様子。大阪梅田・天下茶屋の連絡駅としての機能は引き継がれるようですね。

 

柴島~淡路(学童踏切)・柴島周辺

長らく動きがなかったここも、いよいよ進捗が進んできています。

2018年に訪れた際には構造物がぶった切られていた学童踏切周辺ですが、あれから5年が経過してようやく繋がったようです

2018年の様子。長らくこの状態で放置されていました。

千里線の撮影スポットだったここも残念ながら日陰となってしまい、あまり綺麗に撮影は出来なくなりました。

     

柴島駅の様子。ここも新しく駅が作られるようで、現駅舎の西部に構造物が作られ始めています。

 

崇禅寺駅付近

最後に、(66系が走らないので)前回は取り上げなかった崇禅寺駅付近についても軽くご紹介。

崇禅寺駅は現在高架化工事へ向けて仮駅舎で運用中。完成後はどのような姿になるのでしょうか

高架橋の基礎柱がぴょこぴょこ生えはじめています。

 

ファミリアの完成時期は…

淡路駅周辺一帯の高架化工事は、令和13年度末(=2032年3月頃)に完成予定となっています。まだまだかかりそうでね~…

なんなら2031年に開業予定のなにわ筋線の方が早く完成するんですね…。

 

工事区間概況

出典:http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000160751.html

・事業内容:連続立体交差事業
・所在地 (京都線)東淀川区上新庄1丁目~東淀川区柴島1丁目
(千里線)吹田市南清和園町~東淀川区柴島2丁目
・工事区間総延長:7.1km
・踏切除却数:17箇所(うち1箇所は吹田市域)
・高架駅化:4駅(崇禅寺駅、淡路駅、柴島駅、下新庄駅)
・付属街路 8路線、L=5.9km、W=6~10m

 

過去記事

【2018/10】淡路駅周辺の立体高架化工事状況を見てきました

【2017/11】淡路駅周辺の高架化工事状況を見てきました

 




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