2022年11月より、中央線大阪港駅のリニューアル工事がスタートしています。
橋上駅舎としては新大阪に次ぐターミナル駅で、ホーム全体を囲う大きな覆いが特徴です。
工事完了期間は明示されていませんが、遅くとも2024年度中には完成するものとみられます。工事担当は大林組です。
完成イメージ
まずは大阪港駅の完成イメージから。
今回のリニューアルコンセプトは「海」だそうで、新大阪と同じように明るい採光を行える屋根が付き、生き物の背骨を思わすような駅舎デザインとなるようですね。
唯一、海を臨む地上駅としてその臨場感を活かし、エンターテインメント性、観光地としての特性をわかりやすく演出するため、デザインコンセプトを「海」とし、大海原を泳ぐ大型の海洋生物をイメージして駅舎のデザインに活かしました。
ホーム屋根には膜構造の透過性や質感を活かしながら、曲線を効果的に用い、駅空間の魅力を演出します。出典:Osaka Metro 1)
また、コスモスクエア側(大阪港駅西側)の駅端には、新たに夕焼けの景色や電車が見える展望デッキも設置されます。
海を臨むことができる立地条件を活かして、ホーム西側に新たに展望デッキを設けます。
先端にはパラソルやクジラの潮をイメージしたシンボルを設置することで、海をより近くに感じていただけるような展望スペースを計画しています。出典:Osaka Metro 1)
ホーム階
それでは現在の工事状況を見ていきましょう。
先程のイメージ図と同じ位置から、現在の様子。
昭和年代に出来たと思われる合理的なホーム設計です。
元々あまり明るくない駅ですが、工事中の仮足場設置で更に暗くなっています…。
走り出していく近鉄車両。
その後を追いかける30000A系。正午頃でこれですから夜は更に暗いんでしょうねえ…
行き先表示器やサインシステム類も消灯されています。新様式のものへ切り替わりそうですね。
改札口への階段。家族や恋人と、海遊館へ行く際に通った方も多いのではないでしょうか
まだ新ホームらしき部位は何も見られませんでした。何かしら徴候が出てくるのは今年冬ぐらいですかねぇ…。
展望デッキ
続いてコスモスクエア方の展望デッキ部分。こちらも早期からスタートしている割にはまだ何も見られません。
展望台部を通路側から。こちらも足場が組まれ始めています。
遠巻きに見た現在の大阪港駅(奥側)はこんな感じですが、リニューアル完成後はこの風景もガラッと変わるのでしょうねぇ
駅舎外観
駅西側はまだ何も手つかず。
一方、朝潮橋側は足場が組まれていました。これから施工に入るものと思われます。
通路・構内
海遊館への連絡口。
こちらはイメージ図に何もありませんでしたが、リニューアルを期に生まれ変わるのでしょうか
改札階もまだ何も手が付けられていませんでした。
大掛かりな動きはまだないものの、足場が組まれ始めた大阪港駅。
今後のリニューアルが楽しみです!また動きがあった際にはお伝えしますね。
関連リンク
参考文献
- Osaka Metro『安全・安心の追求とワクワクする「地下空間の大規模改革」 9駅のリニューアルデザインが決定しました』