大阪メトロは、2024年度末(2025年3月)までに、現在コスモスクエアが終点である中央線を1駅延長し、「夢洲駅」まで延伸する計画を立てています。
2025年の万博へ向けて、現在急ピッチで建設が進められています。
そんな夢洲駅の工事状況を見てきました。
完成イメージ
まずは夢洲駅の完成イメージを見てみましょう。
駅出口
駅入り口のイメージ図。長さ65m、幅19mの大きな膜屋根構造となります。
正面から。膜屋根がアーチを描いていますね。
側面からの図。管轄は大阪港トランスポートシステム(OTS)、運行は大阪メトロがそれぞれ担当する予定となっています。
駅へのアプローチの様子。コスモスクエア駅に近い印象ですね。
コンコース・ホーム
コンコースへ降りると、金属パネルで作られた折り紙をイメージした天井と、可変式サインシステムがお出迎え。
改札に入ると、60mx3mの大型サイネージパネルがセットされたコンコース階になります。ここに様々な映像が映し出される予定です。
夢洲駅は全長160mの黒基調な島式ホーム。
中央線の緑色を差し色に、金属パネルで作られた折り紙天井が設置されています。
夢洲全体の見取り図。夢洲駅は万博会場の南東に設けられ、そこから西部へと万博会場が広がっています。
地図右手の白い敷地は手つかずですが、ここは「大阪IR用」の土地です。
現地の様子
さて、実際の現地の様子を見ていきましょう。
駅へのアプローチ部となる道路。ここに先程の地図でのエントランス広場が設けられます。
夢洲駅の工事現場の様子。まだ出口などの構造物は確認できず、ただ真っ平らな地平線が広がっています。
現場には、おなじみ「鉄道延伸工事を行っています」の立て看板がありました!
無人島なのでご迷惑をおかけする人は居ないと思いますが…笑
「北港テクノポート線」「夢洲駅南東出入口」の表記が見えますね。
工事出入り口には駅の見取り図が表記されていました。冒頭でも書きましたが、駅は1面2線の島式ホームです。
鳥瞰で夢洲を見る
航空写真をお撮りになるibamotoさんより、夢洲駅周辺の航空写真をお借りさせて頂いたので、ここに掲載します。
真ん中の穴が開いている部分が夢洲駅です。左上がコスモスクエア方面で、ぐるっとカーブして到着することになります。
駅端部を拡大。おわかりになるでしょうか…?
撮影:Osaka-Subway.com
私も、255mの超高層ビルである咲洲WTCタワーから夢洲駅方向を眺めてみました。
これだとちょっとわかりづらいので、右端の方をアップしてみましょう…
ここのあたりが夢洲駅となります。 撮影:Osaka-Subway.com
夢洲島内の様子
駅以外の夢洲島内の様子も簡単にアップしておきます。
この他、夢洲島内も万博の工事完成へ向けて急ピッチに工事が進んでいます。
工事関係者向けの現場入り口の一つ、万博北東ゲート。
ここに各種作業者や輸送用バスがやってくるようです。
島内はまだ何もない状態ですが、チェコなど参加国は着実に増えています。
どんなパビリオンが姿を表すのでしょうか。楽しみですね。
ちなみに
WTCから眺めていて気づいたんですが、夢洲の西側では何やら新しい島が建設されています。
ここは「新島地区」といい、ごみの埋め立て用地として205haの用地が造成されているようです。
何に使うなどはまだ決まっていないようですが、夢洲でもこれだけ苦労したのに使い道があるのでしょうか…?
関連リンク
参考文献
- 大阪市『「夢洲駅の南東出入口」(大阪・関西万博東エントランスへの出入口)の建築デザイン等について』、2023年8月25日
- 大阪港トランスポートシステム「北港テクノポート線(仮称)夢洲駅 基本デザイン」2022年4月