【北大阪急行】日本一安い運賃を値上げへ…意外にも2016年度は赤字決算

【北大阪急行】日本一安い運賃を値上げへ…意外にも2016年度は赤字決算

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2016年12月16日、北大阪急行は運賃上限の値上げを国土交通省に申請することを発表しました。もしこれが通れば、初乗り運賃が現行の90円から100円になることになります。

長らく「日本一安い初乗り運賃を持つ鉄道会社」と言われていましたが、100円んになると鳥取県の若桜鉄道や岡山市の岡山電気軌道などと並ぶことになります。

 

値上げ幅

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 現行運賃 改正後運賃
1区(~2km)  90  100(+10)
2区(~4km)  110  120(+10)
3区(~6km)  120  140(+20)

 

値上げの理由

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北大阪急行は、今回の値上げについて公式サイトで次のように説明しています。

輸送人員については、近年こそ千里ニュータウンにおける老朽化した公団住宅の建替需要や大型商業施設の開業もあり、やや持ち直していますが、基本的には平成 4 年度をピークに長期的な減少傾向が続いております。

そうした中、当社では、継続的に経営の合理化策等に取り組んできましたが、車両や駅施設の老朽化が進み、新造車両の導入をはじめ、各施設等のリニューアルが必要となってきています。

車両関係においては、運転保安の向上はもとより、車内の快適性向上および省エネルギー化等を一層推進するため平成 26 年 4 月より新型車両9000形を順次導入しており、平成 29 年 4 月にはさらに 1 編成の導入を行い、合計 4 編成となります。

また、駅施設関係につきましては、 平成 28 年度以降、各駅のトイレ改修や桃山台駅ホーム上屋・緑地公園駅ホーム庇の改修、各駅改札口の改造工事等、各駅のリニューアル工事を進めてまいります。 さらに、ホーム保安度のさらなる向上を図るため、千里中央駅、桃山台駅、緑地公園駅の各駅に可動式ホーム柵を設置します。

このように、今回の鉄道事業の旅客運賃上限変更認可申請は、現在営業中の江坂駅~千里中央駅間の安全輸送の確保と更なる利便性の向上のために必要な経費の一部をお客様にご負担いた だくとともに、鉄道事業の経営の健全化を図ることを目的としているものです。

http://www.kita-kyu.co.jp/upload/063.pdf – 2016年12月16日 閲覧

このように、老朽化した8000形の置き換えや、ホームドア整備、駅舎施設改修などが必要になる中、それらの整備の為に値上げをする、とのこと。

併せて、現在千里中央~新箕面への延伸工事を始めようとしていますが、今回の値上げはそれら延伸工事とは関係がなく、あくまで既存区間設備のリニューアルのため、いうことも発表しています。

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