中央線が送電トラブルで運転不可に…3線での深夜運転を実施

中央線が送電トラブルで運転不可に…3線での深夜運転を実施

2025年8月13日の21時28分頃、中央線コスモスクエア~大阪港間において送電線のトラブルが発生し、電車の身動きが取れなくなりました。

中央線はコスモスクエア~阿波座間の運転が出来なくなりましたが、折悪く

・盆休み期間で万博参加者が多いこと
・万博帰宅のピーク時間に被ってしまったこと

から、夢洲には3万人近くの帰宅難民者が発生。

打開策として、夢洲~コスモスクエア間、および阿波座~長田間での折り返し運転を実施しました。

コスモスクエアでは接続するニュートラムが、またその先の住之江公園で接続する四つ橋線が終夜運転を実施し、万博会場のある夢洲からの迂回ルートを形成しました。

 

中央線

夢洲~コスモスクエア間の中央線は、7分間隔で運行が行われました。

輸送を担当したのは以下の3車両で、以下の順で運行していました。

・400-19F
・32-55F
・32-60F

この他、阿波座~長田間でも運行が行われた模様です。

コスモ~夢洲の1駅だけと特異な運用だったものの、LCDは30000A系/400系共にばっちり対応していました。汎用性高ぇ…

一方、意外だったのは発車標。こちらは「機器調整中」表示となっており、コスモスクエア表示は出ませんでした。

夢洲駅のサイネージ関係はどれもストップ。時限で自動的にオフになるような設定なんでしょうか…

 

ニュートラム

コスモスクエアで接続するニュートラムでは、元々の車両定員が少ないこともあり、2分半間隔で運行を実施。

他線が夜間での運転士確保に苦労する中、自動運転だからこそ出来る柔軟さをいかんなく発揮しました。

17編成がひたすら住之江公園~コスモスクエア間を往復し、迂回の功労者となりました。

ニュートラムは、一応住之江公園→コスモスクエアへの運行も行われていましたが、乗客はどの列車もほぼ0でした。

 

発車標は、イレギュラーな時間にもしっかり対応していました。

 

 

四つ橋線

四つ橋線も特別に深夜運行を実施しましたが、乗務員の確保が難しかったからか、15分間隔で運行。

この関係で、かなり混雑している様子が見られました…。

この臨時深夜輸送にあたっていたのは、

・23-08
・23-02
・23-56

の3列車です。

 

運転は西梅田方面のみで、住之江公園方面は回送での運行でした。

四つ橋線もLCDディスプレイはイレギュラー表示に対応。「26時」なんて発車時間のモニタが見れるとは思いもしませんでした。

こちらは「27時」発の発車標。

原則的に鉄道は24時間表記なので、3時ではなく”27時”と表記するのは珍しいですね。

この深夜運転は、日本万国博覧会協会より「万博会場内にいる人が全員帰るまで運転を継続する」と発表され、実際に始発まで運行されました。

 

四つ橋線はこの臨時運行における運転士確保の為、当日朝の何本かを間引いて運行しました。

 

 

鉄道以外

コスモスクエア駅地上部では、タクシー待ちの行列が出来ていました。

その数はざっと数えて200人はいようかというところで、道路まではみ出していました

タクシーが去っていきます

写真は23時時点ですが、この時はまだタクシーも比較的来ていました。

しかし、夢洲へ救援へ向かうバス・タクシー・一般車によって大阪港からコスモスクエアへ来る道が大渋滞。

更にコスモスクエア駅デッキではなく、下部でタクシーを待つ人も増えたことで、タクシーがデッキまで到達できなくなり、来ないタクシーをひたすら待つという悪循環になっていました。

 

 

その他

バスが発着する西ゲートからは、バスによる弁天町への臨時輸送も行われました。

この他、JRゆめ咲線や阪急電車などで特別に終電延長が実施されたようです。

 

ちなみに、本来トラブル情報を真っ先に提供すべきはずのOsaka Metro公式ですが、今一つ反応が鈍く、横山大阪市長の方が情報が濃く・早い点も見られました。混乱してたんでしょうか…

例えば、終電近くになって「四つ橋線が終電延長を行う?」という噂が飛び交う中、真っ先に公式情報として発出したのが市長でした。

ニュートラムで住之江公園まで迂回しても、その先が運転されてないなら迂回する意味が薄れますからね…。

私もこの時現地にいて、何人かの駅員さんにも聞いてみたモノの「わからない」「やってない」との回答が多く、現地まで情報がおりてきていない状態でした。

結局、公式として初めて四つ橋線に言及したのは1時27分でした。確定情報しか流せないのはわかるんですが、もう少し早く出来なかったんでしょうか…

 

 

始発でも治らず

さきほど発表がありましたが、始発である5時を迎えてもまだ中央線の運行が出来ないようです。

引き続き、コスモスクエア~夢洲間、および阿波座~長田間で折り返し運転を行います。

結果的に、5時25分から運転再開となりました。

 

事故タイムライン

後に大阪メトロから発表された事故のタイムラインは以下。

 21時30分 全列車出発抑止
22時10分 夢洲からコスモスクエア間 折り返し運転開始
22時50分 阿波座から学研奈良登美ヶ丘間 折り返し運転開始
23時00分 夢洲駅 会場警察から夢洲駅地上部の警備体制が取れないため、駅への進入を取り止めるよう指示あり
23時45分 夢洲駅 お客さま入場再開(23時50分 折り返し運転再開)
24時20分 阿波座駅発学研奈良登美ヶ丘行き最終列車(その後、阿波座から長田間で折り返し)
5時25分 中央線全線運転開始

事故原因は以下のように説明されています。

 

 2025年8月13日(水曜日)21時28分頃、中央線コスモスクエアから大阪港間の電車線(サードレール)において、停電が発生し、再送電を試みるも復旧しませんでした。
停電発生区間を点検した結果、サードレールの伸縮継目(寒暖差によるサードレールの伸縮を吸収する構造)部で、電気の連結を行うジャンパー線(※別紙参照)に巻いている延焼防止シートを撤去して絶縁測定した結果、数値が向上したため再送電し復旧しました(延焼防止シートに付着した鉄粉や水分による絶縁低下が推定される)。その後、安全確認のうえ、2025年8月14日(木曜日)5時25分に中央線全線で運転を再開しました。

通常時よりも多頻度運転であること、また従来の70km/h→95km/h運転を開始したことで、線路からの鉄粉が増えたこと、海底トンネルで結露しやすい環境であることが重なったのでしょうか…?

 

 

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