夢洲への運賃に大阪メトロ初の「加算2区~5区」を新設

夢洲への運賃に大阪メトロ初の「加算2区~5区」を新設

Osaka Metroは、夢洲までの運賃を正式発表しました。

基本的にはこれまでと同じく距離数による区数での計算になりますが、そこに加算運賃として90円がプラスされるようです。

例えば、梅田~夢洲は4区なので本来340円ですが、加算運賃+90円で合計430円となります。

大阪市営地下鉄時代を含めて、大阪メトロでは初となる加算◯区」という運賃形態が登場します。

 

大阪メトロ初

加算運賃は、京阪鴨東線での適用例があるように、昭和末期~平成頃から設定された運賃の仕組みで、通常のキロ数計算によって出された運賃に数十円を足すものです。

加算された運賃は、トンネルや設備建設費の償却(要は借金返済)に使用されます。

この制度が始まって以来、大阪市営地下鉄では新線開業こそ行われていたものの、自局線において加算運賃制度は適用されてきませんでした。

例えば2006年の今里筋線開業時も、運賃形態は他線と同じく距離で計算されていました。

大阪港~コスモスクエア、中ふ頭~コスモスクエアは、OTSという別会社での開業だったのでこの範疇に含まれません。

今回の夢洲延伸では、この制度が初めて適用されることになります。

 

運賃表

加算運賃を含めた運賃表は以下の通り。

券種 運賃(内 加算運賃)
普通旅客運賃
(大人)
2区(7㎞以下) 330円(90円)
3区(13㎞以下) 380円(90円)
4区(19㎞以下) 430円(90円)
5区(19㎞超) 480円(90円)
通勤定期旅客運賃
(大人1か月)
2区(7㎞以下) 12,850円(3,370円)
3区(13㎞以下) 14,400円(3,370円)
4区(19㎞以下) 15,200円(3,370円)
5区(19㎞超) 16,140円(3,370円)

※隣駅のコスモスクエアまでも2区となるので、1区運賃はありません
以前記事に書きましたが、エンジョイエコカードの使用は出来ません。

 

万博時はともかく、終わってからIRが出来るまではこのちょっと高い運賃を支払って夢洲へ行かれる方は少なそうですね…。

大阪IRも2030年度に出来ることが確実と言われていますが、さてどうなりますでしょうか…。

 

関連リンク

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【大阪メトロ】夢洲への「加算運賃100円上乗せ」を申請へ

参考文献

Osaka Metro「中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)に適用する加算運賃について




書いた本



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