2025年5月8日、Osaka Metro等を運営する大阪市高速電気軌道株式会社は、2024年度決算(2024年4月1日~2025年3月31日の営業成績)を発表しました。
今期は293億円の黒字決算となっています!!
前年度との比較
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2024年度 | 2029億円 | 404億円の黒字 |
293億円の黒字 |
2023年度 | 1842億円 | 371億円の黒字 | 274億円の黒字 |
※営業利益…営業によってもたらされた金額
純利益…税金を支払ったり補助金額を足しての金額
営業利益、純利益共に4年連続で増収増益です。
コロナ回復後だった昨年ほどではありませんが、全体的に順調な増益を見せています。
部門別の状況
セグメント(部門別)の収益を見てみましょう。
事業 | 売上/利益額 | 前年度 (売上/利益額) |
---|---|---|
鉄道事業 | 1703億円/365億円 | 1590億円/345億円 |
バス事業 | 148億円/3億円 | 135億円/4億円 |
広告事業 | 42億円/7億円 | 37億円/6億円 |
マーケティング、 生活支援サービス事業 |
126億円/6億円 | 117億円/10億円 |
都市開発事業 | 98億円/24億円 | 25億円/5億円 |
今年は地下街のリニューアルによる設備投資などから、「マーケティング・⽣活⽀援サービス事業」が減益に転じています。
民営化以来の懸案事項である、「収益の大半が地下鉄1本のみ」なのは変わっていませんが、マンションや商業ビルなどの増加に伴い、都市開発事業が徐々に成長を始めています。
Osaka Metro(大阪市高速電気軌道株式会社)の代表的な事業
・【鉄道事業】…地下鉄などの運営(直轄)。いまざとライナーはこちらに所属
・【バス事業】…バスの運営(子会社の大阪シティバス株式会社)
・【広告事業】…直轄運営。デジタルサイネージシステムなど。Umeda Visionなどを担当
・【マーケティング、生活支援サービス事業事業】…地下街の運営(子会社の大阪地下街株式会社)、駅ナカ・駅ソト(アパホテル内のレストラン・オーキッドタイム)事業、フードトラック事業
・【都市開発事業】…不動産関係の運営(直轄)、マンション事業「メトライズタワー」「Metrosa」や商業ビル「MTビル」の運営、Osaka Metroなんばビルなど
その他、光ファイバー設置空間の開放・公共活動支援などがあります。
第1期の中期経営計画(Osaka Metro Group 2018-2025年度 中期経営計画)が今年度で完了する為、まもなく新しい経営計画が出てくるものとみられます。
万博に向けての設備投資が全て終わり、ひとまず投資関係は一段落といったところですね。
噂されている御堂筋線の新型車両などもこのタイミングで登場するのでしょうか。楽しみですね。
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