2023年5月10日、Osaka Metroを運営する大阪市高速電気軌道株式会社は、2022年度決算(2022年4月1日~2023年3月31日の営業成績)を発表しました。
今年度は運輸収入が順調に寄与し、昨年度比で3倍の額となる151億円の黒字決算となっています!!
前年度との比較
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
---|---|---|---|
2022年度 | 1614億円 | 191億円の黒字 | 151億円の黒字 |
2021年度 | 1401億円 | 39億円の黒字 |
49億円の黒字 |
※営業利益…営業によってもたらされた金額
純利益…税金を支払ったり補助金額を足しての金額
営業利益、純利益共に増収増益です。
売上高・利益共に大きな伸びを見せており、特に営業利益は前年度比326.4%増、純利益も210.8%増と好調な数字を見せています。
部門別の状況
セグメント(部門別)の収益を見てみましょう。
事業 | 収益額 | 前年度 |
---|---|---|
鉄道事業 | +168億円 | +25億円 |
バス事業 | +2億円 | ▲5億円 |
広告事業 | +32億円 | +5億円 |
マーケティング事業 | +112億円 | +6億円 |
都市開発事業 | +21億円 | +6億円 |
コロナ前の2019年度における鉄道事業決算は298億円の黒字でしたが、今年は198億円の黒字とだいぶ戻しつつあります。
Osaka Metroの収益構造はこれまで地下鉄1本足打法だったのですが、今年からマーケティング事業が徐々に増伸し、グループ全体を支える2の矢となってきています。
2020年度より広告・流通・マーケティングの3事業を「マーケティング事業」として統一しています。
Osaka Metro(大阪市高速電気軌道株式会社)の代表的な事業
・【鉄道事業】…地下鉄などの運営(直轄)。いまざとライナーはこちらに所属
・【バス事業】…バスの運営(子会社の大阪シティバス株式会社)
・【広告事業】…直轄運営。デジタルサイネージシステムなど。Umeda Visionなどを担当
・【マーケティング事業】…地下街の運営(子会社の大阪地下街株式会社)。2020年にリテール事業から変更
・【都市開発事業】…不動産関係の運営(直轄)、マンション事業「Metrosa」や商業ビル「MTビル」の運営など
その他、光ファイバー設置空間の開放・公共活動支援などがあります。