大阪の地下鉄には、何故か「同じ向きで出口が至近距離に2つ並んでいる」謎の配置をした出口があります。
このタイプの出口は、谷町線平野駅や四つ橋線難波駅でこの姿を見ることが出来ます。
平野の1号出口と2号出口なんでこんなに近いん? pic.twitter.com/4nHEHApcWh
— OMS (@OMS32610F) June 24, 2018
いつもお世話になっているOMSさんが何気なくつぶやかれたこのツイートが気になって、私も行ってみました。
短すぎ
今回は人が少なそうな平野駅1・2番出口を見てきました。
どちらも同じ北向きに開口部が作られ、5m以内に2つ作られています。
いったいなんの為なんだろう…と思っていたんですが、先日その謎がTwitterで解けたので改めてご紹介します。
火災防止法の通達?
当サイトでも何度かご紹介している、博学で私もめちゃくちゃ頼りにしているNはる兄貴がサッとこの事象について答えてくれました。
これ確か千日デパート火災をきっかけにした「全ての地下歩道から歩行距離50 m以内に、2つ以上の地上への直通階段を設けよ」っていう通達のせいではなかったっけ。平野の場合は2号と3号の間が微妙に50m超えてて、しょうがなしに2号側に1号を追加した。 https://t.co/qnDXmsHLO7
— N.(はるさん) (@haru9629) June 26, 2018
この四つ橋線のも、おそらくは先に述べたとおりの理由。80年台になんば駅は改良工事を受けていた(はず)なので、そのときにできたんじゃなかろうか。@OsakaSubwaycomさんが知らないということは、恐らくはマイナーな出口で、通達廃止後にも設備改良の俎上に上がらなかったのだろう https://t.co/Qu4SlvQhD6
— N.(はるさん) (@haru9629) June 26, 2018
このように至近距離に出口が2つあるのは、千日デパート火災をきっかけに新しく法整備されたのが理由としてあるようです。
千日デパート火災とは
1972年、大阪千日前にある「千日デパート(現在のビックカメラ難波店)」で発生した火災のこと。
避難路が狭く、逃げ遅れて亡くなられた方が多く出たことから、消防法が改正されました。
出口の中
ということで、実際に降りてみます。
細い階段を降りていくと、確かにその倍はあろうかという広さの地下道が出てきました
反対を見てみるとご覧の通り。
ちょうど左半分・右半分で出口が別れていますね。
余談ですが、一時期wikipediaの画像収集にハマっていた時期に同じアングルで写真を撮影しておりました。
上の地下鉄マークは「Moving M」マークに、駅名看板はまだ色あせていませんね。笑
Photo,Writer : Osaka-Subway.com
Special Thanks : N.(はるさん)、OMS 2018/07/23