Osaka-Subway.com内に30系の写真があまりなかったことと、レイルロード社から発刊された「大阪市交通局 30系 Vol.2」の発刊記念として、当サイトでも30系(厳密には新30系)の廃車陸送時の写真をもう一度まとめなおしてみようと思い、ここに記録として記載しました。
30系の廃車について
昭和40年代の大阪市営地下鉄は、新鮮開業や車両の連結に翻弄されていました。(中略)大量輸送が可能で、軽量で、製作費の安いどちらかといえば、乗客を運べればよいという車両が求められていました。30系は機能を誇るものの、30系への外観・内装への評価はきびしいものとなってしまったようです
レイルロード社 「大阪市交通局 30系 Vol.2」78p 荻野 基(元大阪市交通局)
3046F
2012年11月6日、廃車される3046Fの中間車。30系の女性専用車は3600形なので3646Fと思われます。
4日後の2012年11月10日。先頭車両の3046号車が廃車されていきます
こちらも同日。
法円坂周辺にて。
3093F
2013年3月7日。30系ステンレス車最後の3093号車が廃車陸送される瞬間です。
ステンレス車の劣化は早く、アルミ車と比べて貧相な印象を受けましたが、今思うと一番30系らしい30系だったかもしれません。
在りし日の大日検車場にて、スタートアップを行う谷町線各車。22系、30000系、そして30系と3世代の車両が顔を揃えていました。
橋の上で停車する3693号車
工場地帯を走行していきます
鮮やかなトレーラー運転の技で、3093号車が解体工場へと搬入されていきます。
ギャラリー「The SC Car」のトップ画像として採用した一枚。
2012.11.12 最後に残された93Fと44Fが語らっているかのよう。
中央線九条駅と。
3545F
2013年11月9日。ラストの30系3545号車が搬出されます
廃車日は2013.10.7。また、3045Fは30系最後の定期検査出場車両(2011.7.5付)でもあります
在りし日の3545F。さよならステッカーを掲載
3544F
2013年1月17日。
3049F
廃車日は2013.10.13、その後10月17日~19日の日程で廃車陸送されていきました。
売る為にヘッドライトがくりぬかれ、なんともいえない姿で陸送されていきました…。
廃車時、ドアの空気圧が開放されて扉が開く。反対側のドアから入り込む水銀灯の光が、最後の時を感じさせる。
30系ステン車・アルミ車、22系、22系リニューアル車、30000系と往時の谷町線のすべてのバリエーションが出揃った瞬間でした。
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Photo,Writer :Series207 2016/07/24