撮影:みどう様
桃山台車庫にあった「車両用全自動塗装ブース」が撤去されているようです。
この塗装ブースは、主に北大阪急行8000形や9003Fに使用されており、社史にもわざわざ記載があるほど北大阪急行としては誇りなモノであったようです
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撮影:みどう様
なぜ撤去されたのかなどは不明。
ステンレス車の9000形投入が続いていてラッピングに移行するのか?という話もありますが、あくまで現在延伸工事をしている新線用で、8000形もしばらくは存置されることから、動向がよくわかっていません。
出典:北大阪急行電鉄株式会社『北大阪急行25年史』(1994年)
社史によると、北大阪急行の車両塗装は、約3年で光沢などが衰え再塗装する必要性があるとのこと。
塗装は3年くらいたつと塗装面の光沢が衰え、走行中浮遊している異物の衝突によって表面に傷がつき、汚れもひどくなり、再塗装しなければならない。(中略)
すでに装置が開発されていたが、研掃(注:塗装鋼板に付着するサビや有害物を、除去清掃する作業のこと。塗装における下地づくり)については、当社が希望する乾式による装置がなかったため、当社とメーカーの協力によって試行錯誤を重ねながら共同開発に成功し、車両研掃用としては、日本で初めての乾式自動研掃装置を導入することになった。
出典:北大阪急行電鉄株式会社『北大阪急行25年史』(1994年)
8000形は今後もしばらくリニューアル更新を行って使用することが明言されていることから、どのように車体の塗装を維持していくのか、その動向が注目されます。
参考文献
北大阪急行『鉄道事業の旅客運賃上限変更認可ならびに運賃改定の実施について』- 2017年2月24日
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Photo:みどう
Writer :Series207 2017/04/23