Osaka Metroは、2022年4月28日19時をもって、平野・弁天町・京橋・大正の4駅に設置している定期券売り場を閉鎖すると発表しています。
(写真・文章・所蔵資料:新御堂筋、一部校正:Osaka-Subway.com)
それぞれの定期券売り場
平野の定期券売り場。1980年の谷町線天王寺~八尾南間延伸時に設置されました。42年の歴史に幕を閉じます。
弁天町の定期券売り場。
こちらは何時頃から開設されたかは不明ですが、手持ちの1970年10月発行「市営交通のごあんない」内には既に記載があることから、50年以上の歴史があるようです。
京橋の定期券売り場。こちらは1990年の鶴見緑地線(現在の長堀鶴見緑地線)開業時に設置されました。
大正の定期券売り場。こちらも1997年の長堀鶴見緑地線心斎橋~大正間が開通したときに設置されました。
昨年の閉鎖に引き続き、定期券売り場の閉鎖・縮小の理由として「定期券・PiTaPa WEB 予約サービスの導入」を挙げています。
今後の定期券発売箇所は…
2022年5月1日以降は 梅田・なんば・天王寺・東梅田・谷町九丁目・堺筋本町の6ヶ所のみとなります。
また、発売時間が変更になります。
梅田 (年中無休) |
月曜日から金曜日まで:7:00~20:00 土曜日:9:00~20:00 日曜・祝祭日:9:00~18:00 |
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なんば・天王寺 (1月1日のみ休み) |
月曜日から土曜日:9:00~20:00 日曜・祝祭日:9:00~18:00 |
東梅田・谷町九丁目・堺筋本町 | 月曜日から金曜日:12:00~19:00 土曜・日曜・祝祭日・年末年始は休み |
定期券売り場の歴史
大阪市営地下鉄時代から振り返ると、定期券売り場は絶えず変動してきました。
1970年時点では25箇所に設置。
ITがなく人力に頼っているからか、歴史上最も多い設置箇所数です。西田辺にまであったとは…
1986年になると21箇所に減りますが、驚くべきことに日本交通公社(今のJTB)や本局での取り扱いもありました。
IT化が進展したことで業務効率化が図られて徐々に減り始めますが、2002年になると長堀鶴見緑地線の延伸で今回ご紹介した京橋・大正が新たに設置されます。
2017年にはJTBや本局など駅以外での発売を終了。その代わりにこの頃から定期券も購入できるピンク色の自動券売機が登場します。
最新の2021年版では定期券売り場がスカスカになり10ヶ所に。自動定期券の発行が出来るピンク色の券売機の項目まで登場するようになりました。
関連リンク
参考文献
大阪市交通局「市営交通ごあんない」1970年10月、1986年10月、2017年10月
大阪市高速電気軌道「OsakaMetro・大阪シティバスのご案内」2021年12月