以前ご紹介した、大阪港に残るマルコ看板。
実はこれ、驚くべきことに1970年の万博用として仕立てられたものであったことが判明しました。
https://twitter.com/OsakaSubwaycom/status/1531512209179672576
海外旅客の案内用
何故ここに立っているのかというと、海外から築港(大阪港)を経由してやってくる旅客向けのものだったとか。
いわば、今でいう伊丹空港や関西空港に看板を設置するようなものです。当時は船舶での来阪がメインだったのですねぇ。
築港から大阪港駅までは少し距離があることから、迷わないように設置されたものだそうです。
大阪港外客の地下鉄大阪港駅までの案内。
大阪港・中央突堤および天保山ふ頭に地下鉄大阪港駅への案内標識を設置するとともに、大阪港駅上屋に駅表示を新設する。(上屋改装工事と同時に行なう)
地は白色
文字は丸ゴヂック
ローマ字は角ゴヂック
マーク、矢印、ふち線は青色(反射)
「マーク、矢印、ふち線は青色」と書かれていますが、風化して完全に色合いがわからなくなっていますね…。
それにしても、まさかこのなんてことない看板が万博の生き証人だったなんて…
何気ないところにこんなロマンがあったなんてびっくりでした。これだから史料漁りはやめられません(笑)
いつまでも残ってほしいものですが…流石にもう厳しいかな。
関連リンク
参考文献
出典:大阪市交通局「万博輸送について」昭和44年5月