大阪市高速電気軌道は、2025年度までの中期経営計画における改訂版を発表しました。
総額で2200億円、追加で1200億円の設備投資を計画しているとのこと。
いよいよ万博が間近に迫っていますが、それらの具体的な動きも反映されていますので順に見ていきましょう
ラッピング車両の運行
地下鉄において5列車、バスでは174両もの数にラッピングを施工するとのことです。
具体的な路線や車両については全く明らかになっていませんが、万博関係となると中央線、メインの御堂筋線あたりが対象になりそうですね。
EVバスに統一
出典:Osaka Metro 1)
万博に向けてEVバスを導入することは以前お伝えした通りですが、なんと2035年度を目処に全大阪シティバスの車両をEV化するとの構想を打ち出しています。
大阪シティバスは全車両560両が在籍していますが、今後これら全てを置き換えるそうです。壮大な数ですね…
サイネージバス停を導入
300箇所のバス停においてサイネージ(電子液晶)付きのものを導入し、運行情報・到着時間などを発信するとしています。
この他、広告をはじめ地域情報や防災情報についても配信していくのとことです。
このサイネージバス停については現在既に試験導入がスタートしており、34号系統の「地下鉄中津(守口車庫前行)「本庄西二丁目(大阪駅前行)」の2つのバス停でテストされています。
その他
・自然災害対策(脱線防止ガード・止水扉など)
・駅の大規模リニューアル…中央線・御堂筋線の15駅
・可動式ホーム柵(ホームドア)の設置…全駅へ
・バリアフリールートの複線化…19駅
・107列車への防犯カメラ設置
・バスへのドライバー異常時対応システム(EDSS)の設置
・地下鉄(大阪港~夢洲間)、バス(万博会場内)の自動運転化
関連リンク
【大阪メトロ】2023年度の事業計画を発表。なんば駅に大型LEDビジョン・EVバス93両導入・中央線ホームドア設置開始など
参考文献
- Osaka Metro「大阪・関西万博で活躍するEVバスのデザインを決定しました」、2023年6月15日