今から53年前の1967年(昭和42年)9月30日。
この日は、中央線谷町四丁目~森ノ宮間が開業した日です。
複線シールドでぶち抜いた区間
この区間が何故複線シールドで掘削されたのか…ですが、以下の理由によるものです。
・このエリアは上町台地で、レール面が地上から深くなること(=開削は大変)
・難波宮跡地を通過することから、浅い部分の掘削が出来ないこと
・地質が固すぎて杭打ちが難しいこと
・谷町四丁目で谷町線と線路を接続しなければならないこと
・森ノ宮駅では車庫へ入庫線の為にポイントが必要なこと
…など複数の理由から、横から複線シールドでブチ抜かれているのが特徴的です。
掘削された土砂は大阪湾に埋め立てたんだとか。
また、用地買収の遅れから当時の中央線はまだ全線がつながっておらず、西側部分の大阪港~本町、東側部分の谷町四丁目~森ノ宮のみが運行されているという奇妙な光景が出来ていたのでした。
2年後の1969年、ようやく谷町四丁目~本町間が船場センタービルと共に完成し、中央線大阪港~深江橋間が晴れて全線開業したのでした。
関連リンク
参考文献
JREA『JREA誌にみる鉄道技術(地下鉄)の変遷 (昭和33年〜昭和40年)』,2017年12月