【堺筋線】幻の阪急堺筋線計画…阪急天王寺駅が計画されていた?

現在の堺筋線といえば、大阪市営地下鉄が運営する天神橋筋六丁目~天下茶屋を結ぶ茶色の地下鉄を指します。かつての大阪のメインストリートであった堺筋を縦断し、御堂筋線のバイパス路線として機能しています。

この路線が建設される前、堺筋線は南海電鉄と阪急電鉄による建設計画があったことをご存知でしょうか。

 

幻の「阪急」堺筋線

 

御覧下さい。これがその「阪急」堺筋線計画図です。

当初、阪急は天神橋から天満まで延長し、大阪環状線との接続を図ろうと試みていました。

・天神橋-扇町-堀川橋-北浜-堺筋南下-恵比寿-天下茶屋 8キロ
別線として霞町-天王寺の分岐線も計画
・建設費 259億円(キロ当たり29億7700万円)
停車場10ヶ所、車両48両(1両2500万円)
・軌間・電圧その他技術的事項は市、南海と協議して決める

『阪急の堺筋線直通計画』(昭和37年10月11日,阪急電鉄公述書概要)

堺筋線 サインシステム

「停車場10ヶ所」とあるものの、マップに記載した駅以外には駅名が見えず、どこに駅を想定していたのかは不明です。

経由地に「堀川橋」とありますが、これは現在の南森町周辺のあたりを指します。このことから、おおよそ現在の堺筋線と大差ない設置駅であったものと思われます。

 

阪急天王寺駅の可能性

驚くべきポイントが天王寺分岐線で、霞町(現在の動物園前)から分岐して天王寺を目指す、とありました。

場所的に御堂筋線と被りますが、やや北側で折れ曲がっているところを見ると、現在のドンキホーテ・スパワールドの前あたりの道(JR線北側)の地下を走り、天王寺北側に出る算段だったのでしょうか。

 

もし実現していれば、おそらくは現在のJR天王寺駅北口~あべちかあたりに、阪急天王寺駅が出来ていたことなりますが、結局は大阪市営地下鉄が堺筋線を建設し、そこに乗り入れるという形で収束しています。

 


 

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Photo,Writer : Series207  2017/08/04