【コラム】新金岡住民の悲痛な叫び…念願の地下鉄御堂筋線延伸 2

 

あびこにバスターミナルがあった

それまでは御堂筋線あびこ駅に隣接する地にバスターミナルが設けられており、御堂筋線が開通していたあびこ駅まで、金岡・北花田地区から南海バスがひっきりなしにやってきていたのだそうです。

現在でもその名残が残っており、「南海我孫子ビル/南海グランドコート我孫子」という名前からもその地を偲ぶ事ができます。

通勤通学の足としては、南海バスが唯一のものであります。しかし最近のモータリゼーションの影響は大きく道路交通による大量輸送はその限界にきていると存じます。

入居した当時の案内によりますと、昭和38年に出された都市交通審議会の答申を受けて計画ではありましたが、昭和50年までに地下鉄御堂筋線がアビコから常磐浜寺線道路添いに延伸し、新金岡団地の中央地区センターに乗り入れ更に南に伸びて中百舌鳥に接続することになっておりました。

11月10日に答申された「大阪圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備増強に関する基本的計画」のなかでは、御堂筋線は延伸せず、代りに6号線(堺筋線)を、動物園前-天下茶屋-杉本町-中百舌鳥へ延伸して、堺市北部地域の輸送需要の増加に対処することとされております。

この6号線が延伸されるためには、動物園前-天下茶屋-杉本町と直線距離にしても約7km、鉄道用地もない住宅の密集している市街地を経由しなくてはならないため、常識的に考えても相当な難工事と予測され、経費、工期等から早急な実現性に乏しいと思われる面が多くあると推察されます。

茨木耕作『要望書』(昭和47年3月,堺市新金岡校区自治連合会 会長)

 

堺筋線が延伸されることもこの当時、計画に入れられていたのだそうですが、あまりにも非現実的な計画である…と指摘されているのがわかります。

これらの陳情の成果が実ったのか、ようやく御堂筋線が新金岡の地を通って中百舌鳥まで開業したのが、昭和62年のことでした。

 

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Photo,Writer : Series207  2017/08/23