大阪メトロファンの私がOsaka PiTaPaをオススメしない3つの理由

大阪メトロファンの私がOsaka PiTaPaをオススメしない3つの理由

Osaka Metro(大阪メトロ)のファンサイトを運営して15年になる私ですが、最近「PiTaPa」についても様々な質問をもらうようになりました。

 

その中でもよくある「Osaka PiTaPaって正直どうなん?」という質問。

 

 

大阪メトロさんには申し訳ないんですが、大阪メトロ大好きな私ですら「Osaka PiTaPa」は一切オススメしていません。

 

理由はいろいろとあるんですが、一言で言うならば「これといってメリットがない」ことにつきます。

敢えてメリットを探すならば1枚のカードにPiTaPaとクレジット機能が入るので財布がかさばらない…ぐらいでしょうか。

 

オススメ出来ない理由①:低いポイント還元率

Osaka PiTaPaのポイント還元率は「1,000円で50ポイント」と一見、結構な還元率っぽく書かれています。

しかし、このポイントは500ポイントが50円分の価値ですから、金額に直すと1,000円で5円が割引される(還元率0.5%)に過ぎません。

 

「1,000円使うと50ポイント貯まる」ということは

「10,000円使うと500ポイント貯まる」

500ポイントは50円相当だから「10,000円使うと50円引き」

「1,000円だと僅か5円引き」

円換算すると実にしょぼい還元率…書き方のマジックですね。

さらに1,000円未満の利用についてはポイント進呈の対象外(切り捨て)であるなど、よく見れば見るほど還元率の低さが浮かび上がります。

 

 

【追記】新制度「sMile」について

2018年頃から、新しい「sMile(エス・マイル)」という制度が始まりました。

これは地下鉄乗車の回数に応じてマイルが貯まり、1年に1回だけOsaka PiTaPaポイントへと切り替わるシステムです。

平日:1乗車で20マイル、3乗車以上で+40マイル

土日祝:1乗車で60マイル(3乗車しても60マイルで変わらず)

 

1週間に6日地下鉄に乗って往復するヘビーユーザーの場合

・1ヶ月の乗車日を平日22日、土曜4日と仮定(年間平日:264日、土曜:48日)

平日は20マイル、土曜日は60マイル→(20 x 264) + (60 x 48)

平日5,280マイル、土曜2,880マイル:合計8,160マイル貯まることになる

1マイルは1ポイント(=0.1円)だから、8,160ポイント(816円分)が貯まる

割引額は800円(500ポイント以下の端数は算入しない為)

仮に180円区間の往復だったとして、合計312日の地下鉄利用額は112,320円

ポイント還元率は0.7%

 

1週間に1度だけ地下鉄に乗って往復する場合

・1ヶ月の乗車日を日曜と仮定(年間48日)

日曜祝日は60マイル→(60 x 48)

合計2,880マイル貯まることになる

1マイルは1ポイント(=0.1円)だから、2880ポイント(288円分)が貯まる

割引額は250円(500ポイント以下の端数は算入しない為)

仮に180円区間の往復だったとして、合計48日の地下鉄利用額は17,280円

ポイント還元率は1.4
%

 

新制度の登場で、「土日だけ毎月地下鉄に乗車する」というユーザーにはちょっと向いているカードになれたのかもしれません。

 

 

オススメ出来ない理由②:年会費が必要、しかも地味に高い

更に、世界で最も通用するブランドであるVISA/Master Cardを選んだ場合、年会費無料の条件が「前年度に10万円以上のクレジット利用が必要」という結構厳し目の条件。

かつては「前年度に1度以上の買い物利用があった場合」とハードルが低かったのですが、どうやら2015年10月からこの改悪が行われているようです。しかも、この10万円の利用条件にPiTaPaでの利用分は入りません。

 

・2015年9月まで:年1回の利用で翌年の年会費が無料

・2015年10月から:年10万円の利用で翌年の年会費が無料

 

これがない場合、年会費は1,375円と結構割高。こんな高い年会費を取っておいて、見返りはポイント還元0.5%以下って…

 

一方、JCBを選んだ場合には従来通り「年1回の利用で無料」となりますが、VISA/Master Cardの改悪を見ているといつまで「年一無料」を継続するのかは正直不透明なところ。

またJCB自体、近年加盟店手数料の高さから利用できない店舗が増加しつつあるので、メインカードとしてはオススメできなくなりつつあります。

 

【JCBが使えない店舗の例】

・スシロー
・BOOTH
・Fantia
・ラクマ
・コストコ

 

 

オススメ出来ない理由③:各種割引サービスは他のPiTaPaに載せれるので代替が効く

皆さんの反応を見ていると、「Osaka  PiTaPaだけが地下鉄の利用において10%割引になる…」と結構勘違いされていらっしゃる方も多いですね。

ご安心下さい。大阪メトロのPiTaPa割引サービスはOsaka PiTaPaだけに適用されるのではなく、 PiTaPaならどのカードでも割引が適用されます

 

例えば大阪メトロの割引サービスの一つに「PiTaPaマイスタイル」というものがありますが、これはOsaka PiTaPaだけが適用できるのではなく、どのPiTaPaにも「マイスタイル」を適用できます。

 

私も使用経験ありですが…

何を隠そう、私もOsaka PiTaPaをVISAで使っていました。当時はまだ年会費無料のハードルが低かった時期で、ポイント還元率の低さを除くとそれほど不満もありませんでした。

 

しかし、今あらためてOsaka PiTaPaを契約したいか?と聞かれると、答えはNOです。

もっとお得なクレジットカードと、別途でエンジョイエコカード(1日乗車券)をあわせた方がよほど得に思えてきます。

 

 

オススメのカードは?

ということで、「①ポイント還元率が高く」「②年会費が原則無料で」「③PiTaPaカードを発行している」という観点から見直してみると、オススメしているカードは以下の2つ。

 

おすすめ度☆☆☆:三井住友VISAカード

①ポイント還元率:通常0.5%
②年会費:無料
PiTaPaサービス:追加で申込可能

ベーシックですが、還元率・ステータス・クレヒス積みとあらゆる面からみても無欠の存在。三井住友カードに PiTaPaを付帯させる方法です。

ポイント還元率はOsaka PiTaPaと変わりませんが、マイ・ペイすリボに登録(2021年からは1度の利用が必須になります)すると年会費が無料になることが大きなメリットでしょうか。

クレジットカード初心者には「クラシックカード」や下記の「デビュープラスカード」、リボ払いの意味をしっかりとわかっている玄人には「エブリプラスカード」、三井住友銀行の口座をお持ちの方なら「SMBCカード」をオススメします。

 

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おすすめ度☆☆☆:三井住友VISAデビュープラスカード

ポイント還元率:通常1%・最大2.5%
年会費:無料
PiTaPaサービス:追加で申込可能

 

25歳までの方限定のカード。ポイント還元率も高く(通常1%、入会後3ヶ月間2.5%)、前年1回の利用で年会費も無料になります。

26歳以降は自動的に「プライムゴールドカード」へランクアップできる権利が付与されるので、ステータスを重視ならゴールドカードにすることも出来ますし、年会費無料を重視するなら通常のカードにも出来ます。

 

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地域・私鉄別

三井住友カード以外を選ぶとすれば、原則的には居住エリアに近い私鉄会社のPiTaPaカードが一番メリットが多いと思われます。

ポイント還元率についてはOsaka PiTaPaよりかは多少マシという程度ですが、それでも選ぶとすれば年会費無料の南海の「minapitaカード」と阪急阪神の「STACIAカード」が二強でしょうか。

その他、京阪・南海・阪急阪神とも「年会費無料」「PiTaPaカードを発行している」という点はクリアしています。

近鉄はOsaka PiTaPaと同じくJCBのみが1回の利用で年会費無料となり、VISAの場合は年5万円の決済が必要となるなど、Osaka PiTaPaよりも微妙なのでオススメしていません。

 

おすすめ度☆☆:南海「minapitaカード」(VISA/JCB)

ポイント還元率:通常0.5%・最大7%
年会費:年1度の利用で無料
③PiTaPaサービス:追加で申込可能

南海電鉄が発行するPiTaPaカード。年1回の利用で年会費が無料になります。

ポイント還元率が最高7%となっていますが、これはなんばパークス・なんばCITYで年間120万円以上の決済時のみとかなり限られたケースになっています。

 

お申込みはこちら(VISA)

お申込みはこちら(JCB)

 

 

おすすめ度☆☆:阪急阪神「エメラルドSTACIA PiTaPaカード」(VISA/Master/JCB)

ポイント還元率:通常0.5%・最大3%
年会費:無料
③PiTaPaサービス:追加で申込可能

阪急阪神HDが発行するPiTaPaカード。

上記三社と同じく1回の利用で年会費が無料になる上、こちらはクレジットカード一体型なので1枚だけでクレジットとPiTaPaが使用できます。

ポイント還元率が最高3%となっていますが、これは阪神百貨店・阪急百貨店での決済時のみとなっています。

 

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おすすめ度☆:京阪「e-kenet VISA PiTaPaカード」(VISA)

①ポイント還元率:1%(京阪系店舗のみ)、0.5%
年会費:年1度の利用で無料
③PiTaPaサービス:追加で申込可能

京阪HDが発行するPiTaPaカード。年1回の利用で年会費が無料になります。

還元率が1%となっていますが、これは京阪系の「おけいはんポイント加盟店」でのみつくポイントです。それ以外の決済時には「はなまるポイント」という「おけいはんポイント」とは別のものがつくことに注意。この場合は0.5%になります。

年会費はかからないものの、還元率は上記2社と比較するとかなり限定的で正直今ひとつ物足りません。

余談ですが、システムが古いのか「利用履歴が見れるようになるのが締め日以降」となっており、ストレスがちくちく溜まるカードです…

 

お申込みはこちら (オンライン未対応)

 

 

おすすめ出来ないカード:近鉄「KIPSカード」(VISA/Master/JCB)

①ポイント還元率:通常0.5%・最大5%
年会費:年1度の利用で無料
③PiTaPaサービス:追加で申込可能

近鉄が発行するPiTaPaカード。

PiTaPa発行が前提であれば、三井住友カードの決済利用が年一回で無料になるようです。

近鉄百貨店でのお買い物時のみ、ポイント還元率が100円で5ポイント(5%)になります。

 

 

総評

ということで、Osaka PiTaPaの代わりとしては「三井住友VISAカードにPiTaPaを付帯させる」のがもっともお得かと思われます。

その他「こんなカードもあるよ!」というご意見がございましたら、是非Twitter・Facebookなどで教えてくださいね☺

今回は大阪メトロにまつわるお話なのでOsaka-Subway.comに記載しましたが、その他クレジットカードの話題については「鉄道ファンのクレジットカードのりば」で連日記事をアップしています。

こちらも是非よろしくおねがいします(^ω^)!

 




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