【北大阪急行】8000形ポールスターはラッピングになっている?

【北大阪急行】8000形ポールスターはラッピングになっている?

北大阪急行のエースとして長く君臨する8000形「ポールスター」号。

実は、同じ8000形でもラッピングされた車両がいるのをご存知でしょうか。

 

 

 

8003と8007の違いは…?

こちらが原型の姿を保つ8003編成。

 

で、こちらがリニューアル工事を受けた8007編成。これだと一見何が違うのかわかりませんね?

もう少し暗くしてみましょう…

 

 

ドンっ。どうでしょうか、継ぎ目があるのがおわかりになられるでしょうか。

 

そう、リニューアル工事を受けた8006・8007編成は塗装ではなくラッピングされているのです。

 

 

目をこらしてよく見ると、おやおや結構な継ぎ目がありますね。

 

実は私もこの事を最近まで知らず、SASさんがツイートされて気づきました。

 

塗装ブースがない

出典:北大阪急行電鉄株式会社『北大阪急行25年史』(1994年)

 

実は、北大阪急行の車庫にあった塗装用のブースが既に撤去されているようで、リニューアルされた8000形にラッピングがなされているのは「塗装できない」という事情があるようです。

 

塗装は3年くらいたつと塗装面の光沢が衰え、走行中浮遊している異物の衝突によって表面に傷がつき、汚れもひどくなり、再塗装しなければならない。(中略)

すでに装置が開発されていたが、研掃(注:塗装鋼板に付着するサビや有害物を、除去清掃する作業のこと。塗装における下地づくり)については、当社が希望する乾式による装置がなかったため、当社とメーカーの協力によって試行錯誤を重ねながら共同開発に成功し、車両研掃用としては、日本で初めての乾式自動研掃装置を導入することになった。

出典:北大阪急行電鉄株式会社『北大阪急行25年史』(1994年)

 

社史によると車両塗装は3年程度で塗り替える必要があるとのことなので、8003編成だけの「塗装された8000形」を見ることが出来るのは、あと少しだけになってしまいそうですね。

 

 

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