都構想通ると現在大阪市が100%保有している大阪メトロ株式は特別区へ25%づつ4分割?それとも大阪府の保有?
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) September 7, 2020
2020年11月1日に大阪都構想の住民投票が実施されることになりました。仮にこれが通った場合、特別区への移行は2025年1月からスタートすることになります。
そこで気になるのが、やっぱり大阪メトロ関係ですよね。
大阪メトロ(大阪市高速電気軌道株式会社)の株式は現在、大阪市が100%保有しています。
今回の大阪都構想が通ると、どうもこの株式は特別区4等分で分割(25%づつ)されるようです。
詳しい内容
大阪府が出している「特別区を設置するにあたっての協定書」のPDFファイル内にて、次のように記載があります。
大阪市高速電気軌道株式会社株式
淀川区へ継承される株式(金額):117,207,741,000円
北区へ継承される株式(金額):117,207,744,733円
中央区へ継承される株式(金額):117,207,741,000円
天王寺区へ継承される株式(金額):117,207,741,000円
※文献より筆者が編集
わずかに北区が多いものの、地下鉄の走行距離に関わらず殆ど同じ比率での配分となるようです。
同じように、大阪市が34.7%保有(残りは大阪市高速電気軌道が保有)する大阪シティバスの株式についても次のようになります。
大阪シティバス株式会社株式
淀川区へ継承される株式(金額):260,000円
北区へ継承される株式(金額):260,000円
中央区へ継承される株式(金額):260,000円
天王寺区へ継承される株式(金額):260,000円
※文献より筆者が編集
関西高速鉄道なども
JR東西線の線路を保有している「関西高速鉄道」をはじめとした、大阪市が現在株式を所有している鉄道設備保有会社についても、それぞれ4分割での保有となるようです。
走行エリアはあまり関係ないようで、例えば西大阪高速鉄道は(都構想時の)ほぼ淀川区と中央区を走りますが、そこには無関係の北区・天王寺区も一体での分割保有となるようです。
【大阪メトロ・大阪シティバス以外で分割保有となる鉄道系企業】
・関西高速鉄道(JR東西線)
・中之島高速鉄道(京阪中之島線)
・西大阪高速鉄道(阪神なんば線)
・大阪外環状鉄道(おおさか東線)
OTSのみ大阪府へ
一方で、コスモスクエア~大阪港間などの路線を保有し、現在は大阪市が69.6%の株式を保有する大阪港トランスポートシステムについては分割保有とならず、大阪府への完全移行となるようです。
この他、鉄道とは関係ありませんが、阪神高速道路やクリスタ長堀などについても同じく大阪府への100%移行となっています。
参考文献
特別区設置協定書- 大阪府
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/34351/00343763/kyouteisho17.pdf
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