車庫公開や各地の駅でお披露目され、子供たちの人気を呼んでいる大阪交通労働組合が製造した「ミニ地下鉄」。
レールゲージは12.7cm(5インチゲージ)で、バッテリー給電で走る車両です。
現在は21系と30000系の2本体制で運行されています。
大阪交通労働組合とは
大阪市交通局→大阪メトロ関係の労働組合。
地下鉄の駅で広報誌「ふれあいステーション」を配布している団体…というとわかりやすいでしょうか
21系
最初の21系車両は4両編成で、2005年10月にデビューしました。
大交ライフサポートセンターの設立10周年を記念して、大阪交通労働組合の方が6ヶ月をかけて製造されたものです。
ミニ21系は緑木検車場の公開時や各地でのイベント、および学校や施設でのイベント時に引っ張りだことなり、2013年時点で7万人以上の「乗客」を載せて活躍してきました。
2015年にはデビューから10年で経年が進んだことから、”中間更新”を実施。
2014年12月~2月の間に老朽化した部分の更新、走行装置の解体整備、車体の再塗装など実車顔負けのオーバーホールが行われ、2015年3月から再び運行を再開しています。
30000系
実車と同じく、21系の後輩車両として登場したのが30000系です。
戸閉灯や尾灯の追加、側面行先表示の電照化など21系よりも細部において更にパワーアップした車両となっています。
こちらはいつ頃からデビューしたのかは不明ですが、おそらくは21系の中間更新が行われた2015年頃と推測されます。製造期間は3ヶ月と21系よりも短くなりました。
尚、上記2車両については2020年8月に大阪交通労働組合からOsaka Metroへと譲渡されたようです。
関連リンク
参考文献
大阪交通労働組合「ミニ地下鉄走行会」
「大交」1831号(2015年2月15日)
大阪交通ニュース「ふれあいステーション No.75」、2013年12月10日