【速報】北大阪急行、有料座席サービスを検討中

【速報】北大阪急行、有料座席サービスを検討中

北大阪急行が有料座席サービスについて検討を開始する意向であると、読売新聞が報じています。

北大阪急行社長である内芝氏へのインタビューから判明したもので、憶測記事ではなく社として正式に検討し始めているようです。

 

社長へのインタビュー

記載があったのは2024年1月13日付の朝刊。

最後の節にちらっとではありますが、このような記載が見られます。

自動運転の実証試験の実施を検討していく必要がある。路線はトンネルや高架区間で構成されており、自動運転には適しているが、乗客の安全確保が課題だ。
快適に利用してもらうため、私鉄各社やJR西日本が導入する有料着席サービスは一般化するとみており、北大阪急行でも大阪メトロと協力して提供できるかを検討したい。

出典:読売新聞『関西経済 INTERVIEW 広論 箕面延伸「第二の創業」』2024年1月13日付

 

北大阪急行は2024年に千里中央から箕面萱野まで延伸されますが、箕面萱野~大阪都心部へは最も近い梅田で24分、難波まで31分、天王寺だと40分になります。

性格の似た泉北高速鉄道の「泉北ライナー」が、難波~泉ヶ丘で20分、難波~和泉中央で30分近くかかることを考えると、着席需要はありそうですね。

 

広がる関西の有料座席

2015年に泉北高速鉄道が「泉北ライナー」で先鞭をつけ、2017年に京阪電鉄が「プレミアムカー」で大きな好評を得て以来、関西私鉄では有料座席を導入する機運が高まっています。

2015年…泉北ライナー(泉北高速鉄道、南海11000系を借入→後に専用形式12000系を導入)
2017年…プレミアムカー(京阪電鉄、8000系中間車を改造)
2019年…Aシート(JR西日本新快速、223系1000番台中間車を改造)
2022年…らくやんライナー(阪神電鉄、既存車両を限定運用に充てて対応)
2023年…うれしート(JR西日本、大和路線221系に簡易仕切りで対応)
2024年…プライベース(阪急電鉄、専用形式2300系を導入)

※南海・近鉄は以前から設定済み

特に関係会社である阪急電鉄、阪神電鉄で設定されていることも、導入の現実性を匂わせる一員となっています。

 

実際のところ…

ただ、御堂筋線(大阪メトロ)側はあまり積極的に推進できる立場とはいえなさそうです。

有料座席を設定するということは、必然的に乗車人員が減ることを意味します。

ご存知のように、御堂筋線は大阪の中心を貫く大動脈でいつも混雑する路線であり、有料座席設定で乗車率が上がると混雑もひどくなり、積み残しなどといった場面も出て現場が混乱すること必至でしょう。

 

それでも導入を進めるとなると、現実的な落とし所としては、阪神「らくやんライナー」・JR「うれしート」のような「時間限定・既存車両を区切る」方式となるでしょうか。

当サイトでもエイプリルフールネタにした有料座席ですが、果たして実現なるでしょうか…?

 

関連リンク

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参考文献

hito’s blog「北大阪急行で有料着席サービス?




書いた本



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